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『嘘つき中国共産党』の著者が「表現の自由賞」受賞!

ネット上に中国共産党の言論弾圧を風刺する漫画を発表したことから亡命を余儀なくされ、現在は日本で活動中の中国人漫画家、辣椒(ラージャオ:「唐辛子」の意味)さんが「FREEDOM OF EXPRESSION AWARDS(表現の自由賞) 2017」の「Arts(芸術)」部門を受賞しました。
辣椒さんが今年1月、小社より上梓した『マンガで読む 嘘つき中国共産党』は、自身や家族の経験をまじえた一党独裁批判の内容が話題を呼び、発売後すぐAmazonランキング総合4位に。部数は現在、26,000部です。
また、同時発売の中国語電子版は米Amazon(中国語部門)で1位になりました。

「FREEDOM OF EXPRESSION AWARDS」は、ホームページによると、世界中の自由な表現を支援する非営利団体Index on Censorshipによって芸術家、ジャーナリスト、メディアなどに贈られる賞。ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさん(パキスタン)も2013年に「Advocacy」部門を受賞しています。
辣椒さんについては「再三の迫害や世間からの隔絶、経済的困難にもかかわらず、漫画による風刺をやめなかった」ことが評価されたようです。

【辣椒さんのコメント】
イギリスIndex on Censorship主催FREEDOM OF EXPRESSION AWARDS 2017の芸術賞を受賞したことを知り、大変光栄に思います。この賞は全世界で検閲制度を打破し、言論の自由を守りぬく人と組織を表彰するものです。私はペンをしっかりと握りしめ、中国の人権と民主のために創作し続けていきます!

著者紹介

辣椒ラージャオ

漫画家。本名・王立銘。1973年、中華人民共和国・新疆ウイグル自治区生まれ。広告会社に勤めながら、2009年から「変態辣椒」のペンネームで政治風刺漫画をネツト上で発表。中国政府の迫害を受け、2014年から日本に滞在。「新潮45」「ニューズウィーク日本版」で連載を持つなど、旺盛な創作活動を続けている。

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