定価900円 3月7日発売 母かたの祖と父かたの祖 佐の郷士で幕末維新時に数奇な運命を辿った父かたの群 像に光を当てた、氏の長編代表作ですが、その対となる のが、今号の巻頭一挙掲載「鏡川」二五〇枚。母かたの 家系が、これまた揃って傑出した個性の持主で、晩年葬 式の旗持ちをして暮した漢詩人・西山麓の落魄ぶりが、 胸を衝きます。 かたや、長編「火の山」で母かたの家系を描いた津島 佑子氏は、短期集中連載「笑いオオカミ」をスタート。 日系ペルー人と暴走族の抗争に端を発する新鋭星野智幸 氏の野心作「目覚めよと人魚は歌う」と合わせ、小説は 豪華三本立てです。 好評のシリーズ「21世紀への対話」第四回は、碩学白 川静氏と詩人吉田加南子氏の「漢字──古代と現代の架 橋」。表紙に続いて、今号からは本文レイアウトも一新 しました。 ■年間講読料一〇八〇〇円(12冊 税・発送費込) |