定価950円 4月7日発売 戦慄の反使徒行伝 都会の暗渠に蠢く幼児性愛者の影。緑の鱗光が引き寄せ た「少女」の背負うヤオハン潰滅。少年の無垢が彫った 足型が辿る地獄巡り……。神なき時代の反使徒行伝とも いうべき戦慄の野心長編に、ご注目ください。保坂和志 氏「小実昌さんのこと」は、先頃ロスアンゼルスで客死 した先輩作家に捧げる挽歌。七枚で依頼した追悼文が、 一〇六枚の小説に膨らみました。 特集「世界の中の日本語」は、大野晋・柳瀬尚紀両氏 の対談「日本語と世界文明」を軸に、リービ英雄、今福 龍太・片岡義男・尹相仁・佐々木瑞枝・石川九楊の六氏 が、それぞれの視角から転機にある日本語の運命を考察 します。 新発掘の「川端康成・耕治人往復書簡」は、何として も世に出たい、無名作家の切なる訴えに耳傾ける師の、 知られざる一面を浮かびあがらせてくれました。 ■年間講読料一〇八〇〇円(12冊 税・発送費込) |