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「新潮」6月特大号
           特別定価950円
             5月6日発売


川端賞作家短篇特集と
遠藤周作新発見

 生誕百一年を機に第二期の始まる川端康成文学賞の第
一回が発表されました。受賞作は岩阪恵子氏「雨のち
雨?」と目取真俊氏「魂込め」。併せて、第一期受賞者
の中から、田久保、小川、大庭、三浦、吉田、古山、坂
上、小田、村田の九氏に原稿を依頼、川端賞作家短篇特
集としました。
 五月十三日、「沈黙」の舞台となった長崎県外海町に
遠藤周作文学館がオープンします。展示に先がけて、新
発見の戯曲「サウロ」を全文掲載し、刊行中の全集に初
収録される予定の長篇「満潮の時刻」については、原
「沈黙」としての意義を佐伯彰一氏が解説します。
 生涯現役をとおして九十七歳で逝った河盛好蔵氏を偲
んでは、安岡章太郎氏の弔辞、同氏と清岡卓行氏の対談、
庄野潤三氏ほかの追悼文を掲載しましたが、杉本秀太郎
氏からは京都の古書店で偶然入手した河盛氏三高時代の
回覧原稿の提供があったのも、思いがけないことでした。
■年間購読料一〇八〇〇円(12冊 税・発送費込)