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「新潮」10月号
           特別定価950円
             9月7日発売


平野啓一郎「葬送」と
ゴルフ小説ベスト5

 俊英・平野啓一郎氏が二年の沈黙を破って、長篇大作
「葬送」の発表を開始します。今回は第一部五五〇枚。
作曲家ショパンと画家ドラクロアの交友を軸に、天才芸
術家たちの劇的な運命に肉迫する、華麗で入念な筆致は、
作者の底知れぬ力量を証明しました。一方、玄侑宗久氏
「水の舳先」一七〇枚は、平野氏のデビュー作「日蝕」
以来の投稿作品の掲載で、作者は臨済宗の現役僧侶。
 特別企画は本邦初、ゴルフ・ファン必読の
「英米ゴルフ小説ベスト5」。アップダイクはじめ巨匠
新鋭のエスプリに富んだ筆がプレイの機微を捉えて、
「ゴルフは人生」を堪能させてくれます。新連載は、詩
人・小説家の息子が、グループの創業者の素顔を描く、
辻井喬氏「父の肖像」。辻邦生一周忌にちなんでは、美
術史家の夫人が、書かれなかった最後の作品について寄
稿。「21世紀への対話」は、谷川健一、内村剛介、桶谷
秀昭氏の座談会「日本よ、どこへ行く」。

■年間講読料一〇八〇〇円(12冊 税・発送費込)