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特集『折口信夫歿後五十年』
「新潮」10月号
特別定価950円
9月6日発売


 今号では、折口信夫歿後五十年を機に、民俗学、国文学から詩歌、小説に広がる巨大な星座の全貌に迫ります。「昭和廿年八月十五日正午正坐して」と衝撃的に書き出される短歌二十八首は、多くが初公開。丸谷才一、富岡多惠子、岡野弘彦各氏による座談会では小説「死者の書」の評価等をめぐり議論が白熱。高橋英夫、渡辺保各氏の評論他、エッセイ、コラムも充実した大型特集です◎第二特集では、柄谷行人氏がワイマールのバウハウス大学で行った発表に基づく論考「建築とアソシエーション」と磯崎新、福田和也、浅田彰、岡崎乾二郎各氏による討議「〈日本的なもの〉をめぐって」を掲載。建築を核に、文芸、哲学、美術に及ぶ思考の現在をお届けします◎ナボコフの名作に息づく魂を大胆に召還した嶽本野ばら氏「ロリヰタ」(二一五枚)、玄侑宗久氏「拝む女」(一五〇枚)等、小説も元気な特大号です。
(編集長・矢野優)
■年間講読料一〇八〇〇円(12冊 税・発送費込)