38年ぶりに国貞『吾妻源氏』を特集!  きっかけは、京都の早川聞多さん(国際日本文化研究センター名誉教授)のお宅にうかがい、USBメモリーに入れられた、145頁におよぶPDFデータをお預かりしたことでした。
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2026年3月号(定価1,700円)2月25日発売
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編集長から
国貞が魅せる
彫りと摺りの神技エロチカ
 浮世絵「春画」といえば喜多川歌麿が不動の第一人者。これに次いでは葛飾北斎や鳥居清長の名が挙がるが、彫りと摺りという版画の技術的側面に注目した時に、俄然浮上してくるのが“三源氏”と総称される歌川国貞の3タイトルの艶本えほん。特集〈最高級「春画」の超絶技巧 『花鳥余情 吾妻源氏』と歌川国貞〉では、そのうちの『花鳥余情 吾妻源氏』を、最新のデジタル撮影によって徹底吟味する。毛髪や睫毛を1ミリに3~4本の密度で彫り込む──ところまではしかし想定内。ほんとにぶっ飛ぶのは、ちぢれ、錯綜するアンダーヘアの彫りの方で、その突き抜けた仕事ぶりには唖然。 空摺からずり極出きめだし艶摺つやずりなど、多色摺木版画というフォーマットの中で考えられるあらゆる工夫を凝らした摺りの凄さも、あの手この手のライティングによって捉えた。なお、特集では非エロチカ系の作品も合わせて紹介。役者絵・美人画の2大ジャンルを制し、幕末最大の人気浮世絵師だった国貞の魅力を余すところなくお伝えします。
芸術新潮編集長 高山れおな
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最新号PICK UP
38年ぶりに国貞『吾妻源氏』を特集!

 きっかけは、京都の早川聞多さん(国際日本文化研究センター名誉教授)のお宅にうかがい、USBメモリーに入れられた、145頁におよぶPDFデータをお預かりしたことでした。そこに入っていたのは、丸々1冊分の本文+図版のデータ。もうレイアウトも出来上がっていて、ほぼ本の体裁に仕上がっていました。
 今回の特集は、その早川さんの力作をもとに構成させていただきました。江戸末期のいちばん人気の絵師・歌川国貞の春画『花鳥余情 吾妻源氏』の彫りと摺りの超絶技巧をたっぷりとお見せする特集です。

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●目 次

【特集】最高級「春画」の超絶技巧
『花鳥余情 吾妻源氏』と歌川国貞

第一部
至高の彫りと摺り『花鳥余情 吾妻源氏』徹底解剖
文 早川聞多

天の巻 扉絵 大首絵
見開絵(一~六)
裏扉絵 大開絵
跋文
錦絵技法の用語解説

小憩グラフ[一] 国貞“三源氏”とは?
小憩グラフ[二] 国貞エロチカいろいろ

小憩コラム 浮世繪版畫の彫師・摺師について
文 早川聞多

第二部
江戸っ子最愛絵師 歌川国貞のリアル
文 日野原健司

人生と画業 早熟にして衰え知らずの79年

  • 5つのポイントで迫る 国貞の見どころ
  • 1)ファッションも内面も──魅惑の女性たち
  • 2)二枚目! アウトロー! マッチョ! 色気のある男たち
  • 3)江戸の暮らし──細部までぬかりなく
  • 4)実は大胆! 光と影のコントラスト
  • 5)斬新なデザイン感覚

その後の国貞


◆ Art News exhibition ◆

位相幾何学的アンフォルメルなのだ!?
大西茂の越境する写真と絵画

その名は「タイランド・ビエンナーレ」東南アジアの芸術祭訪問記
文 金井美樹

知られざる“ろうのアート”とは?
メディチ家コレクション再集結
文 高橋恵理

◆ Review ◆

  • ユアサヱボシ
  • クリスチャン・レックス・ヴァン・ミネン
  • 梅田哲也×呉夏枝「Tokyo Contemporary Art Award 2024-2026 受賞記念展『湿地』」より
  • アルフレド・ジャー

◆ Regular Features ◆

◇ 巻頭 ◇

Goods & Shop

時と光の美術館〈107〉
ホープ ダイヤモンド

とんぼの手帖〈27〉
江戸の女性の娯楽

◇ 連載 ◇

定形外郵便〈139〉
文 堀江敏幸

シティ・ポップ・アート〈5〉
奥村靫正とジャケット・デザイン
文 吉村栄一

ウホッ! いいアート〈8〉
ダビデとゴリアテ──ホモエロティックという自我
文 入江敦彦

千住 博の
知となり肉となり〈32〉
「鑑賞」とは自分との出会い

山下裕二の
新・今月の隠し球〈48〉
外山諒(下)

福井江太郎の
駝鳥がゆく!!〈36〉
平岡祐太さん

◇ PICK UP ◇

  • movie 佐々木敦
  • book 諏訪 敦
  • recommend 編集部のおすすめ!
  • ぐるぐるキョロキョロ展覧会記〈67〉
    小田原のどか
  • exhibition 全国展覧会情報
  • ART CAFE SPECIAL
  • ART CAFE
  • GALLERY'S PLAZA
  • 次号予告

▼芸術新潮特別企画

現代アートの冒険者たちとTERRADA ART AWARDの冒険

東山魁夷と千住博 日本画の深い精神性にひたる

東京美術倶楽部はアートのひみつ基地〈2〉
東京美術倶楽部は鑑定する

健やかな日々を支えたい トータルスイスの社会への還元

アートとお金のはなし 番外編〈01〉
全国アートフェアガイド2026
supported by GMOクリック証券

アートフェア東京 20
角匠/至峰堂画廊/日動画廊/靖雅堂夏目美術店/靖山画廊ほか

連載 美に魅せられて アジア文化芸術協会〈71〉
興福寺《板彫十二神将立像》

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芸術新潮 チケットプレゼント
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【1】「前田育徳会創立百周年記念 特別展『百万石!加賀前田家』」(東京)
国宝22件、重文77件を擁する前田育徳会は一般にはなじみがないかもしれないが、加賀前田家に伝わる文化財を保存・公開する公益財団法人である。大正15年(1926)に16代当主・前田利為としなりによって設立され、100周年を迎える今年、東京では実に60年ぶりにその名宝の数々が公開される。[→]全文を読む

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【2】「東京都美術館開館100周年記念 アンドリュー・ワイエス展」(東京)
1917年にアメリカ合衆国ペンシルヴェニア州に生まれたワイエスは、高名な挿絵画家だった父の才能を受け継ぎ、またその手ほどきを受けて早くから世に認められた。一方で、生涯にわたって抽象表現主義やポップアートといった同時代の前衛的な美術界の潮流には距離を置き、独自のスタイルを貫いた画家として知られる。[→]全文を読む
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― 今月のおすすめ本 ―
【新刊】
『白洲正子が愛した京都』
『白洲正子が愛した京都』
白洲正子、牧山桂子、ほか/著
ずっと残したい、本物の京都がここにある
記憶にととめたい京都
能に親しみ、古寺を巡り、かくれ里に分け入って、日本の美と魂の本質に迫った白洲正子。無心に歩いた山河、出会った風景、古刹、ほとけさま、惚れ込んだ匠の手仕事……。「本物への厳しい眼」が選んだ、「本物の京都」を紹介する。『白洲正子と歩く京都』増補リバイバル版!(とんぼの本)
白洲正子のいつもの日々に学ぶ
白洲正子のきもの
白洲正子/著 、牧山桂子/著 、青柳恵介/著 、八木健司/著
『白洲正子のきもの』
白洲正子、牧山桂子、青柳恵介、八木健司/著
白洲家長女回想記も収録
「自分がたのしめばよい。きものはその為にあるのです」。小千谷縮、結城紬、紅型、芭蕉布など、遺愛の優品を鑑賞しつつ、晴れ着よりも普段着を好んだきもの観、ドレスダウン術に学ぶ。(とんぼの本)
白洲家の晩ごはん
牧山桂子/著
『白洲家の晩ごはん』
牧山桂子/著
次郎と正子 ふだん着の食卓
菜の花おひたし、コロッケ、釜めし、リゾット、焼きりんご……とっておきの43品を再現。ちょっぴり可笑しい逸話とともに、武相荘の暮らしと食を紹介する。日常使いのうつわ139点も大公開!(とんぼの本)
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