白洲正子のきもの
1,760円(税込)
発売日:2012/03/23
- 書籍
「要は、背のびをしないこと」
「人に見せるのでなく、自分がたのしめばよい。きものはその為にあるのです」。眼利き、文章家として知られる白洲正子の本領は、実は「きもの」でした。小千谷縮や結城紬、紅型、芭蕉布など、遺愛の優品を鑑賞しつつ、晴れ着よりも普段着を好んだ独自のきもの観、ドレスダウン術に学ぶ。白洲家長女の率直な回想記も収録。
織物と染めもの
【絣】
【麻】
【染め】
【藍】
【夏】
【秋】
【冬】
きものが好きになるまで
白洲正子
母の着物
牧山桂子
日本の女性はどんなきものを着てきたか
白洲正子
「こうげい」の頃
青柳恵介
着物は無地、縞、格子に極まり候
八木健司
歳月
牧山桂子
白洲正子年譜
書誌情報
読み仮名 | シラスマサコノキモノ |
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シリーズ名 | とんぼの本 |
発行形態 | 書籍 |
判型 | B5判変型 |
頁数 | 128ページ |
ISBN | 978-4-10-602230-2 |
C-CODE | 0395 |
ジャンル | 着物 |
定価 | 1,760円 |
著者プロフィール
白洲正子
シラス・マサコ
(1910-1998)1910年東京生まれ。幼い頃より能を学び、14歳で女性として初めて能舞台に立ち、米国留学へ。1928年帰国、翌年白洲次郎(1902〜1985)と結婚。古典文学、工芸、骨董、自然などについて随筆を執筆。『能面』『かくれ里』『日本のたくみ』『西行』など著書多数。1998年没。
牧山桂子
マキヤマ・カツラコ
1940年東京生まれ。白洲次郎・正子の長女。2001年10月に東京・鶴川の旧白洲邸 武相荘を記念館として開館。著書に『次郎と正子 娘が語る素顔の白洲家』『白洲次郎・正子の食卓』『白洲家の晩ごはん』など。
青柳恵介
アオヤギ・ケイスケ
1950年、東京生まれ。成城大学大学院博士課程修了。専門は国文学。古美術評論家。成城学園教育研究所勤務。成城大学、東京海洋大学非常勤講師も務める。著書に『風の男 白洲次郎』(新潮社、1997)、『骨董屋という仕事』(平凡社、1999)、『柳孝 骨董一代』(新潮社、2007)、『白洲次郎と白洲正子―乱世に生きた二人―』(新潮社、2008)などがある。
八木健司
ヤギ・ケンジ
呉服店主人。1964年東京都生れ。玉川大学文学部外国語学科卒業。1992年、東京青山に「青山 八木」開店。染織作家の作を多く扱い、伝統の技術を踏まえつつ、現代の街並にもあう着物を提案している。「ミセス」「和樂」他の婦人誌、着物専門誌、テレビCM等で着物のスタイリングを手がける。