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「一読の価値ある新刊書」を厳選して紹介する月刊誌『TOPPOINT(トップポイント)』。1987年創刊の同誌が、ビジネスリーダーを中心とする1万名以上の定期購読者へのアンケートで決定する「TOPPOINT大賞(2025年下半期)」に、井上弘貴・神戸大学教授の著書『アメリカの新右翼─トランプを生み出した思想家たち─』(新潮選書)が選ばれました。ビジネス書でも経済書でもない、アメリカの政治思想を扱った本が「TOPPOINT大賞」に選ばれるのは異例のことで、ビジネスリーダーたちにとってもトランプ政権の動向は死活的な関心事になっているようです。
2025年1月の政権発足以来、トランプ政権は次々とこれまでの常識を覆す政策を打ち出し、内外に大きな混乱を生んでいます。いっけん支離滅裂な動きを繰り返しているように見えるトランプ政権ですが、本書が描く「第三のニューライト(新右翼)」と呼ばれる政権のブレーンたちの来歴と思想を読めば、彼らがなぜリベラルな価値観を批判し、社会をどのように作り変えようとしているのかが見えてきます。「第三のニューライト」には、テック右派から宗教保守、ネオナチまで多様なグループが混在しており、彼らが互いに矛盾、反目し合っていることが、トランプ政権の不可解な政策につながっていることも本書を読むとよく分かります。トランプ政権とこれからの世界のゆくえを考える際にとても参考になる一冊です。
■著者コメント
このたびはTOPPOINT大賞に拙著を選んでいただき、とても光栄に存じます。拙著はアメリカ政治のなかでも実務から離れた思想潮流という題材を扱っているにもかかわらず、ビジネスパーソンの皆様に関心をもっていただけるとは、望外の喜びでした。あらためて考えれば、アメリカの関税政策をはじめ規制の強化・撤廃をもっとも切実に受けとめていらっしゃるのが、ビジネスの最前線にいる方がたであり、そのような変化を予測し対応するためにも、皆様がその根底にある思想に注目されていることを、わたし自身、遅ればせながら学ばせていただきました。今後とも皆様に、思想という観点からのアメリカの変化や最新の動きをお伝えできるよう、努力してまいります。
井上弘貴 『アメリカの新右翼 ─トランプを生み出した思想家たち─』 書籍詳細へ[→]
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