京都の町なかにひそむ魅惑の穴場へ 紅葉のシーズンを前に、小誌では「ひみつの京都」を特集しました。思わせぶりのタイトルですが、京都の暗部やら怪しげな場所やらが出てくるわけではありません。ただ、これまでも気になっていながらまだ足を向けていなかった、魅惑のスポットがずらりと揃いました。
 
芸術新潮
2023年11月号(定価1,500円)10月25日発売
芸術新潮メールマガジン[2023/10/25] うまく表示されない場合はブラウザでご覧ください
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編集長から
京都の町なかにひそむ
魅惑の穴場へ
 紅葉のシーズンを前に、小誌では「ひみつの京都」を特集しました。思わせぶりのタイトルですが、京都の暗部やら怪しげな場所やらが出てくるわけではありません。ただ、これまでも気になっていながらまだ足を向けていなかった、魅惑のスポットがずらりと揃いました。
 建築史家・笠原一人さんがご案内するのは、東京とはひと味違う“京風”モダン建築の数々。京都在住は2021年からと日は浅いのに、あるいは浅いゆえに、新鮮な目で選り抜いた骨董市・骨董店を教えてくれたのは現代美術家の青柳龍太さん。茶人・千 宗屋さんにはあえてご近所自慢をしていただきました。ふだんの散歩コースで最高峰の神仏像と出会えてしまうのは、さすがは京都。現代文化芸術イベントのことは小崎哲哉さん、“京映画”については入江敦彦さんが熱く語ります。で、編集部からは「ゆったり過ごしたい隠れ家美術館」を厳選してのお届け。読めば京都へ行きたくなってしまうこと、請け合いです。
芸術新潮編集長 高山れおな
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最新号PICK UP
31年前の杞憂
「揺れ動く京都」――これは今から31年前、「芸術新潮」1992年12月号の大特集のタイトルです。編集部にあるバックナンバーをめくってみると、白洲正子さん、上田篤さん、井上章一さんによる放談会「滅びゆく“京都”に花束を」なんて記事が……。JR京都駅が完成したら、どんな景観になるのか?というCGによるシミュレーションのグラフページまでありました。 [→]全文を読む
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●目 次


【特集】ひみつの京都
For Promenaders in Kyoto

京都わくわくMAP

至福の“京風”モダン建築巡り
案内人 笠原一人

  • “古都”的近代モダン建築とは何か
    文 笠原一人
  • I.教授建築家プロフェッサー・アーキテクトの挑戦
  • II.教会建築家ミッショナリー・アーキテクトの遺産
  • III.和モダン建築の歓び
  • IV.茶寮のくつろぎ

千 宗屋
最高峰の神仏と出会えるご近所さんぽ

雨宝院/樂美術館/石像寺/千本釈迦堂/北野天満宮/大将軍八神社/四君子苑

ゆったり過ごしたい隠れ家美術館
河井寛次郎記念館/白沙村荘 橋本関雪記念館/重森三玲庭園美術館/アサヒグループ大山崎山荘美術館/京都国立博物館/細見美術館/福田美術館+嵯峨嵐山文華館
……and more
二尊院《二十五菩薩来迎図》大開帳

コラム
銀幕の京都
文 入江敦彦

編集部の独断と偏見でお勧めするお店、ギャラリー、食事処

ヒトの魅力とモノの磁力の交差点
骨董市・骨董店へいこう
案内人 青柳龍太

古都と骨董と私
文 青柳龍太

東寺のガラクタ市/平安蚤の市/古美術 田附/スタジオものや/大吉/Soil/古美術 いもと/YAMADA MPD ART CLUB/古美術 今出川/bild

「よそさん」と場所の力
――京都現代文化芸術イベント
文 小崎哲哉



◆ 第2特集 ◆

空前絶後の北宋書画展
5つのランデヴー

◆ Art News exhibition◆

横尾忠則
「画家の老醜」を突き抜けて

文 浅田 彰

特別記事 前編
中世の恐怖と笑いと官能――
《長谷雄草紙》に画家・諏訪 敦が挑む
文 諏訪 敦

◆ Review ◆

  • ソー・ソウエン
  • 杉本博司
  • 吉田多麻希
  • 来田広大「新・今日の作家展2023 ここにいる――Voice of Place」より



◆ Regular Features ◆

◇ 巻頭 ◇

Goods & Shop

時と光の美術館〈79〉
ブシュロン

絵育のススメ〈3〉
上野行一[前編]

◇ 連載 ◇

定形外郵便〈112〉
文 堀江敏幸

大人のための印象派講座〈24〉最終回
印象派の最期
文 三浦 篤

中野京子
名画に見る悪の系譜〈17〉
貧困

山下裕二の
新・今月の隠し球〈22〉
福田 亨(下)

千住博の知となり肉となり〈4〉
現代日本画とは何だったのか

福井江太郎の
駝鳥がゆく!!〈8〉
吉田智誉樹 さん

幻々夢譚〈11〉
絵・文 と金

千 宗屋の飲みたい茶碗、点てたい茶碗〈106〉

◇ PICK UP ◇

movie 北村紗衣
book 諏訪 敦
recommend 編集部のおすすめ!
ぐるぐるキョロキョロ展覧会記〈40〉小田原のどか
exhibition 全国展覧会情報

次号予告

▼芸術新潮特別企画

アートスポット in 京都、奈良、滋賀
カエデ エリシアキョウト/京都BAL/ギャルリーためなが 京都/ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts/翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都/紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良/JWマリオット・ホテル奈良/有斐斎弘道館/近江綴園/KYO AMAHARE/登大路ホテル奈良

NFTアートカレッジ〈8〉Adam by GMO
NFTアートになったミステリアスな少女たち
   
濱野年宏
東西芸術の調和の架け橋

上原美術館で出逢う
伊豆の仏像 調査40年の軌跡

中国陶磁史が生んだ至宝たち
繭山龍泉堂で一望する「青磁」の輝き

千住博 革新こそが伝統の要諦

MASI×浅井康宏
最高級赤ワインと漆芸のコラボレーション

連載 美に魅せられて/
アジア文化芸術協会〈57〉
興福寺《法相六祖坐像》

画業30周年 超大作に挑む
三嶋哲也の静かなる激情エロス

ART CAFE
GALLERY'S PLAZA
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芸術新潮 チケットプレゼント
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【1】「モネ 連作の情景」展(東京)
日本初公開となる人物画の大作《昼食》、連作〈積みわら〉や〈睡蓮〉など、国内外40館以上から集めたモネの作品60点以上が集結した、いわば“100%モネ”という豪華な展観。モネたちが第1回印象派展を開催してから150年という節目に、時間や光とのたゆまぬ対話を続けたモネの色彩豊かな世界をご堪能下さい。[→]全文を読む
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【2】「キース・へリング展 アートをストリートへ」(東京)
本展は、6メートルに及ぶ大型作品を含む、約150点のへリングの作品を一度に鑑賞できるまたとない機会。「アートはみんなのために」という信念のもと、アーティストとして活動した期間は約10年。31年という短い生涯を駆け抜けたへリングの、エネルギッシュな創作と人生の軌跡をぜひじっくりとご覧下さい。[→]全文を読む
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新刊
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『はじめてであう安野光雅』
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とんぼの本を片手に京都を歩こう
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『京都洋館ウォッチング』
井上章一/著
目からウロコの建築散歩
著者が、自ら生まれ育った街の近現代建築50件余を選び、ときに鋭く、ときにイケズに、「ややとんがった旅心でいどむ街歩き」へのいざない。便利な京都建築マップ付き。
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『池波正太郎と歩く京都』
池波正太郎、重金敦之/著、とんぼの本編集部/編
江戸の達人が見た古都
〈剣客親子〉ゆかりの大原、〈鬼平〉が鯉の洗いに舌鼓を打った愛宕社・一ノ鳥居の「平野や」…… 数々の池波作品の舞台となった地をたどり、練達のエッセイにも導かれながら、一味違う京都へ。
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