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愛という病

中村うさぎ/著

539円(税込)

発売日:2010/11/29

  • 文庫
  • 電子書籍あり

「愛がない」その一点の欠落だけで、なぜ自分を価値のない存在に感じてしまうのか? 男と女の本質に肉迫する最新エッセイ。

なぜ恋をするとバカになるのか、男を殺す女の言葉とは、エロいとは一体何なのか──幸福になるためには、自分を知ることのほか道はない。欲望と自意識をライフワークにしてきた著者が、自らの生き苦しさの正体を徹底的に解体していく痛快エッセイ。行き着いたのは「なぜ私は愛し愛される事に固執するのか?」という人類最大の命題。もはや求道的な気迫さえ充ちる、文庫オリジナル。

目次
「エロのパロディ」倖田來未
男女対抗とジェンダーフリー
「ハーレム占い師」異論
メイドカフェで働く「自意識」
女がハーレムを作ってみたら
オンナに戻った安達祐実の母親
中身が可愛きゃ、王子様が現れる?
被害者セレブ母娘を叩く「正義感」
別ルートのキャリアウーマン
変態性欲と進化
女なのに部屋が汚いのは「病気」!?
男たちの「涙」
女性漫画家の自画像
「女」のサガとしての暴露本
女は言葉で男を殺す
男に屈服したいという性
「自分棚上げ精神」のオヤジと女子と
男同士の恋愛に萌える女たち
自分の理想化された「分身」
「閉経」した私と性的アイデンティティ
女の処世術「姥皮」
新しい五十代女の懊悩
私を苦しめる地獄の正体
王子のキスで茨姫は目覚めない
女の賞味期限
可愛い男子たち「オトメン」
ベッドの中では女教師に扮して
昔からいた「腐女子」
「何よ、女を出しちゃって」
「夢見る少女」の受け止め方
「女を出す」ことへの羞恥
防御としての誘惑
モナを叩く「オヤジ原理」
見知らぬ私が生まれてくる
恋をしたらバカになるわけ
母なるオカマ
2.5センチの快感
女性は何故「共感」したがる?
女でもなく男でもなく
日本男児と異形のヒーロー
産むのは自然!?
私はアリマキになりたい
暗黒の地母神か、永遠の娘か
男たちの「モテ」テクニック
戦う女の子
好きな人への「同一化」願望
「守ってもらいたい」願望
「エロい」考
「そんなつもりじゃないのに」の謎
ダメ男はなぜモテるか
「アグネス論争」再考
「彼への愛」と「自己愛」とセックス
異性愛・同性愛の境界と男女差
オキシトシン
女が幸せになるために
解説 ブルボンヌ

書誌情報

読み仮名 アイトイウヤマイ
シリーズ名 新潮文庫
雑誌から生まれた本 新潮45から生まれた本
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 304ページ
ISBN 978-4-10-134174-3
C-CODE 0195
整理番号 な-60-4
ジャンル エッセー・随筆
定価 539円
電子書籍 価格 539円
電子書籍 配信開始日 2014/11/07

著者プロフィール

中村うさぎ

ナカムラ・ウサギ

1958(昭和33)年、福岡県生れ。同志社大学卒業。0Lやコピーライターなどを経て小説家デビュー。『女という病』『私という病』『愛という病』『セックス放浪記』『狂人失格』『他者という病』など著書多数。

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