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モーパッサン短編集〔三〕

モーパッサン/著 、青柳瑞穂/訳

649円(税込)

発売日:1971/03/01

  • 文庫

わずか10年の作家生活の中で生まれた奇跡の短編たち。戦争によってあぶりだされた人間の深層、そして怪奇の世界へ。

1870年に普仏戦争が勃発し、当時20歳のモーパッサンは召集され、つぶさにその目で戦争を見た。この経験は後年、数多くの戦争をテーマにした作品を書かせたが、本巻にはその戦争ものと、超自然現象に取材した怪奇ものを集めた。のんびりと釣りを楽しんでいた二人の市民がスパイに間違えられ無残にも銃殺されてしまうまでを坦々と描いた「二人の友」や「母親」「ミロンじいさん」など。

書誌情報

読み仮名 モーパッサンタンペンシュウ03
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 432ページ
ISBN 978-4-10-201408-0
C-CODE 0197
整理番号 モ-1-8
ジャンル 文芸作品
定価 649円

著者プロフィール

モーパッサン

Maupassant,Guy de

(1850-1893)フランス生れ。母親の実兄の親友であるフローベールに師事し、創作の指導を受ける。1880年普仏戦争を扱った中編『脂肪の塊』で作家としての地位を確立、以後10年間で『女の一生』等の長編を6作と『テリエ館』「月光」「オルラ」等の中短編を300余次々に発表した。1892年自殺を図り、翌年パリの精神病院で生涯を閉じた。

青柳瑞穂

アオヤギ・ミズホ

(1899-1971)山梨県生れ。慶応義塾大学仏文科卒。堀口大學に師事。詩作の一方、ルソー『孤独な散歩者の夢想』等の翻訳、『ささやかな日本発掘』(読売文学賞)等の評論の分野で幅広く活躍。

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