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神器―軍艦「橿原」殺人事件―(上)


奥泉光

昭和20年、軍艦内で起きた変死事件の謎を解く鍵は、平成の日本に隠されていた!

探偵小説好きの青年が一兵卒として乗船した軍艦「橿原」には、「神器」がひそかに持ち込まれていた――。相次いで起こる変死事件、そして極秘の任務をめぐって錯乱する兵士たちの思いを運んで大海原を進む「橿原」の真の使命とは? 時空を超え、民族を超えたスケールの日本人論、戦争論が展開される、記念碑的純文学長編。

発行形態 : 書籍
判型 : 四六判変型
頁数 : 412ページ
ISBN : 978-4-10-391202-6
C-CODE : 0093
ジャンル : 小説
ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
発売日 : 2009/01/23

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書評
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文学賞
第62回 野間文芸賞

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奥泉光
オクイズミ・ヒカル

1956(昭和31)年山形県生れ。1986年「地の鳥 天の魚群」でデビュー。1990年の「その言葉を」が注目を集め、以後1993年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、瞠目反・文学賞、1994年『石の来歴』で芥川賞を受賞。主な小説に、『葦と百合』『バナールな現象』『グランド・ミステリー』など。エッセイ集に『虚構まみれ』、共訳書に『古代ユダヤ社会史』がある。

バナール主義
1 風流な着任
2 乗船
3 禍々しき死の影
4 居住区(デッキ)の預言者
5 狂者と贋者
6 秘事
7 航海科第四分隊
8 艦底の幽霊
9 舵輪、転輪羅針儀(ジャイロコンパス)、その他
10 軽巡洋艦「橿原」主要要目
11 艦長の資質について
12 永澤慧了大佐
13 新艦長の威徳
14 新任士官たち、および改装工事
15 寒中水泳
16 学生下宿のスコッチウイスキー
17 探偵的(ディテクティヴ)推論の一方法
18 抜錨
19 絶対の規則
20 福金上水のもっともな不安
21 航海長・宇津木啓介大尉
22 瀬戸内へ――春の航行
23 半舷上陸
24 煙幕と人影
25 不可解な客人(ゲスト)
26 甲板整列
27 天の橋立と黒頭巾
28 死者への訓示
29 宇津木大尉の過不足ない質問
30 黒衣の悪魔(メフィストフェレス)登場
31 二重身(ドッペルゲンガー)と船艙の狂笑
32 選良(エリート)士官・大黒尻健作大尉の履歴(キャリア)
33 ロンギヌスの聖槍
34 沼底の怪物
35 捜索、そして死体の発見
36 調査と憶測
37 空襲
38 中島一水が証言する
39 幡随院長兵衛の犯罪
40 出撃と推論
41 操縦席のミッキーマウス
42 ドイツ製の航海用海図(ノーティカルチャート)
43 「君には死んでもらいたい」
44 extrasensory perception
45 鼠の思考
46 二機の零式水偵が飛来する
47 顔合わせ
48 蛇
49 豊旗作戦
50 作戦室は希望的観測に包まれる
51 湊川の楠木正成
52 風聞と奇説
53 特別の使命
54 恋情と嫉妬
55 衛兵司令の訊問
56 官僚のなかの官僚
57 黒衣の告白
58 「あんな作戦は贋物だ」
59 命令の絶対性について
60 羅針艦橋(ブリッジ)の怪異
61 鼠戦争
62 GF電令と抗命
63 ワルプルギスの夜
64 天佑の物量
65 ゴムを喰う鼠
66 逮捕と移送
67 後部転輪羅針儀室
68 血の誓約
69 宇津木大尉、航路を決定する
70 充溢する影存在

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