ショヤ
初夜


イアン・マキューアン 村松潔


あるいは二人は、ずっと一緒に歩いて行けたのかも知れない。あの夜の出来事さえなければ。

性の解放が叫ばれる直前の、一九六二年英国。結婚式を終えたばかりの二人は、まだベッドを共にしたことがなかった。初夜の興奮と歓喜。そして突然訪れた、決定的な不和。決して取り戻すことのできない遠い日の愛の手触りを、心理・会話・記憶・身体・風景の描写で浮き彫りにする、名匠マキューアンによる異色の恋愛小説。

発行形態 : 書籍
シリーズ : 新潮クレスト・ブックス
判型 : 四六判変型
頁数 : 172ページ
ISBN : 978-4-10-590079-3
C-CODE : 0397
ジャンル : 外国の小説
外国の小説
発売日 : 2009/11/27

立ち読み
立ち読み

書評
書評/対談


1,836円(定価) 購入


プロフィール 感想を送る
書評

イアン・マキューアン
McEwan,Ian

1948年、英国ハンプシャー生まれ。シンガポール、トリポリなどで少年時代を過ごす。イースト・アングリア大学創作科で修士号を取得後、1976年に第一短篇集でサマセット・モーム賞を受賞。『アムステルダム』(1998)でブッカー賞受賞。『贖罪』(2001)は全米批評家協会賞など多数の賞を受賞、世界的ベストセラーとなった。2011年、エルサレム賞受賞。オクスフォード在住。



村松潔 


▼Koike Masayo 小池昌代
「初夜」という言葉が、これほど戦慄的に、これほどグロテスクに、これほど美しく響く小説は読んだことがない。1960年代初頭。イギリス海峡に臨む海岸の、あるホテル。婚姻の儀式を終えた二人は「第一夜」を乗り越えられたのか? 異なる階級、異なる音楽の趣味、異なる家族環境。この作家の言葉は、二人を冷静に切り裂くメスである。本書を読み終えた読者とだけ、「結末」の向こう側で語り合いたい。二人に一体、何が起きたのか。生きるとは乗り越えていくこと。そのことにただ、呆然とする。

▼Evening Standard イヴニング・スタンダード紙
マキューアンは、同年代の作家であるジュリアン・バーンズやマーティン・エイミス以上に、真の意味でのストーリー・テラーと呼ぶにふさわしい。

▼Guardian ガーデイアン紙
マキューアンほど鋭敏に人間関係を解剖できる作家は少ない。60年代の動乱の直前を舞台にしたこの作品も例外ではない。

▼The Times タイムズ紙
マキューアンの最近の長篇小説が交響曲であるとすれば、この作品は室内楽曲である。より親密で、繊細で、しかし緻密で精巧であることは交響曲に勝るとも劣らない。
新刊お知らせメール

お気に入りの著者の新刊情報を、いち早くお知らせします!

イアン・マキューアン 登録


外国の小説 登録


他の条件で登録する



ページの先頭へ戻る