サラノカギ
サラの鍵


タチアナ・ド・ロネ 高見浩

古い写真の中の、胸に黄色い星をつけた少女――いま彼女を探すこと、それは私自身を探すことだった。

パリで平穏に暮らすアメリカ人記者ジュリアは、60年前にこの街で起こったユダヤ人迫害事件を取材することになった。それが人生のすべてを変えてしまうとも知らず……。国家の恥と家族の傷に同時に触れてしまったひとりの女性が、真実を、そして自分自身の生きかたを見つけようともがく闘いの記録。全世界で300万部突破。

発行形態 : 書籍
シリーズ : 新潮クレスト・ブックス
判型 : 四六判変型
頁数 : 423ページ
ISBN : 978-4-10-590083-0
C-CODE : 0393
ジャンル : 外国の小説
外国の小説
発売日 : 2010/05/31

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映画化
「サラの鍵」
2011年12月公開



2,415円(定価) 購入


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書評

タチアナ・ド・ロネ
de Rosnay,Tatiana

1961年パリ郊外で生まれる。イギリスとフランス、ロシアの血を引く。パリとボストンで育ち、イギリスのイースト・アングリア大学で英文学を学んだ。その後パリへ戻り、オークションハウス〈クリスティーズ〉の広報、雑誌「ヴァニティ・フェア」のパリ特派員を経て作家に。フランス語で8冊の小説を出版した。『サラの鍵』は母語である英語で書かれた初めての小説。現在は夫と二人の子どもと共にパリ在住。



高見浩 


▼Mimi Hachikai 蜂飼耳
悲惨な出来事に対して取ることができる態度は二つある。一つは忘却のかなたへ押しやること。もう一つは、心にとめて見つめること。この小説の主人公であるジャーナリストのジュリアは後者を選ぶ。戦時中にフランスで起きたユダヤ人迫害と現在の自分のあいだに、関係の糸を見いだし、失望や困難に打ち負かされることなく、それをたぐり寄せていく。悲しみを受けとめて、分かち合おうとする勇気。ユダヤ人の少女サラの足跡を求める日々がジュリアにいっそうの成熟を与える。現在はいつでも過去の土壌の上に枝を揺らす樹木だ。

▼Beth Harbison ベス・ハービソン
美しく、痛切で、圧倒的な説得力。時に読み続けるのが苦しかったけれど、どうしても本を置くことができなかった。

▼Le magazine des Livres ル・マガジーヌ・デ・リーヴル誌
ここに描かれた歴史的な出来事はすべて事実だ。私たちはサラが自分の人生を戦う姿に感動する。同時に、アメリカ人記者のジュリアがどこまでも真実を追い求め、人々の良心を呼び覚ましていくさまにも胸を打たれるのだ。

▼Jenna Blum ジェナ・ブルム
ホロコーストにまつわる恐ろしい話は全て読んだと思っていたところに、新しい本が現れ、知られざる悪行に鋭い光を当てる。『サラの鍵』はまさにそういう小説。同時に、物語が個人的な目線で語られるため、読者は涙を流さずにはいられない。そして、この物語を忘れることもできないだろう。

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