第一章 東京招魂社の誕生――幕末・維新の殉難者
慰霊と顕彰の世界/戦没者と国事殉難者の系列/「昨日は賊軍、今日は官軍」/招魂祭と招魂社/靖国の「聖旨」とは/迷い子の米沢藩士/土佐勤王党が先頭/明治二十年代の大量合祀をめぐって
第二章 対外戦争の時代へ――日清・日露戦争
「招魂社へお嫁に」/八甲田山の遭難者は/拡大されていく合祀基準/贈位ラッシュの表裏/史談会と議会の合祀運動/浜田隊と赤報隊の始末/「特別を以て」の殉難者/女性の祭神たち(1)
第三章 変わりゆく合祀基準――第二次大戦期
「聖なる一瞬」の社頭/合祀の手順と基準/戦陣訓と捕虜/爆弾三勇士と空閑事件/靖国の捕虜事情/合祀の定型と非定型/ノモンハンの未合祀者たち
第四章 別格官幣社から宗教法人へ――終戦と占領
不死鳥のように/終戦と靖国の再出発/GHQとの攻防/主導は国か靖国か/ゼロ歳児も「戦闘参加者」へ/五百余人の責任自殺者/約千人のBC級戦犯
第五章 A級合祀の日――一九七八年十月
半年後のスクープ記事/相殿か鎮霊社か/松平永芳――靖国のゴーン?/「そちらの勉強不足だ」/残された謎/お節介がすぎた諫言癖/東京裁判と精神復興/「それが私の心だ」/「親の心子知らず」
第六章 「薄れゆく体験と関心」のなか――そして将来は
細っていった合祀の流れ/残務整理のあれこれ/合祀されなかった人たち/非定型の合祀者たち/女性の祭神たち(2)/苦境を切り抜けた護国神社/話題になった五つの護国神社/鎮霊社の春秋/A級分祀(廃祀)に先例?/不人気の国立追悼施設案/見えにくい将来像
注
付属資料
あとがき
図表索引
索引(人名、事項)