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「これから」をどう考えるか。3・11以降を生きる杖。

復興の精神

養老孟司/著 、茂木健一郎/著 、山内昌之/著 、南直哉/著 、大井玄/著 、橋本治/著 、瀬戸内寂聴/著 、曽野綾子/著 、阿川弘之/著

756円(税込)

本の仕様

発売日:2011/06/10

読み仮名 フッコウノセイシン
シリーズ名 新潮新書
発行形態 新書、電子書籍
判型 新潮新書
頁数 207ページ
ISBN 978-4-10-610422-0
C-CODE 0210
整理番号 422
ジャンル 社会学
定価 756円
電子書籍 価格 648円
電子書籍 配信開始日 2011/12/09

東日本大震災以降、私たちはどのように考え、どのように行動し、どのように生きていくべきなのか。すべての日本人が向き合わねばならないこの問いに、九人の著者が正面から答えた。「精神の復興需要が起きる」「変化を怖れるな」「私欲を捨てよ」「無用な不安はお捨てなさい」「どん底は続かない」……その言葉は時に優しく、時に厳しい。3・11以降を生きていくための杖となる一冊。

著者プロフィール

養老孟司 ヨウロウ・タケシ

1937(昭和12)年、神奈川県鎌倉市生まれ。1962年東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。1995年東京大学医学部教授を退官し、2017年11月現在東京大学名誉教授。著書に『からだの見方』『形を読む』『唯脳論』『バカの壁』『養老孟司の大言論I〜III』など多数。

茂木健一郎 モギ・ケンイチロウ

1962(昭和37)年東京都生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。東京大学大学院物理学専攻課程を修了、理学博士。〈クオリア〉をキーワードとして、脳と心の関係を探究している。著書に『脳と仮想』『ひらめき脳』『生命と偶有性』など。『IKIGAI―日本人だけの長く幸せな人生を送る秘訣―』は、著者が英語で執筆した最初の書籍となる。

山内昌之 ヤマウチ・マサユキ

1947(昭和22)年札幌市生まれ。東京大学名誉教授。学術博士(東大)。国際関係史とイスラーム地域研究で、サントリー学芸賞、毎日出版文化賞、吉野作造賞、司馬遼太郎賞などを受賞。2006年、紫綬褒章。近著に『歴史の作法』『歴史のなかの未来』『幕末維新に学ぶ現在』など。

南直哉 ミナミ・ジキサイ

禅僧。青森県恐山菩提寺院代(住職代理)、福井県霊泉寺住職。1958年長野県生まれ。1984年、出家得度。曹洞宗・永平寺で約20年修行生活をおくり、2005年より恐山へ。著書に『語る禅僧』(ちくま文庫)、『日常生活のなかの禅』『「正法眼蔵」を読む』(以上、講談社選書メチエ)、『老師と少年』『なぜこんなに生きにくいのか』(以上、新潮文庫)、『恐山 死者のいる場所』(新潮新書)、『善の根拠』(講談社現代新書)、『禅僧が教える心がラクになる生き方』(アスコム)など。

大井玄 オオイ・ゲン

1935(昭和10)年生まれ。東京大学名誉教授。東大医学部卒業後、ハーバード大学公衆衛生大学院修了。東大医学部教授などを経て国立環境研究所所長を務めた。著書に『「痴呆老人」は何を見ているか』『人間の往生』『病から詩がうまれる』など。現在も終末期医療全般に取り組む。

橋本治 ハシモト・オサム

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説・戯曲・評論・エッセイ・古典の現代語訳・浄瑠璃などの古典芸能の新作ほか、多彩な執筆活動を行う。2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞を、2005年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞を、2008年『双調 平家物語』で毎日出版文化賞を受賞。著書に、『窯変 源氏物語』『巡礼』『リア家の人々』『ひらがな日本美術史』『失われた近代を求めて』『浄瑠璃を読もう』『九十八歳になった私』など多数。

瀬戸内寂聴 セトウチ・ジャクチョウ

1922(大正11)年、徳島生れ。東京女子大学卒。1957(昭和32)年「女子大生・曲愛玲(チュイアイリン)」で新潮社同人雑誌賞受賞。1961年『田村俊子』で田村俊子賞、1963年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。1973年11月14日平泉中尊寺で得度。法名寂聴(旧名晴美)。1992(平成4)年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨、2001年『場所』で野間文芸賞、2011年に『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。著書に『比叡』『かの子撩乱』『美は乱調にあり』『青鞜』『現代語訳源氏物語』『秘花』『爛』『わかれ』『いのち』など多数。2002年『瀬戸内寂聴全集』が完結。2006年、文化勲章を受章。

曽野綾子 ソノ・アヤコ

1931(昭和6)年東京都生まれ。作家。聖心女子大学卒。1979年ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章、2003年に文化功労者。1995年から2005年まで日本財団会長を務めた。『老いの才覚』『人間の基本』『人間にとって成熟とは何か』など著書多数。

阿川弘之 アガワ・ヒロユキ

(1920-2015)広島市生まれ。1942(昭和17)年、東大国文科を繰上げ卒業し、海軍予備学生として海軍に入る。戦後、志賀直哉の知遇を得て師事。1953年、学徒兵体験に基づく『春の城』で読売文学賞を受賞。同世代の戦死者に対する共感と鎮魂あふれる作品も多い。芸術院会員。主な作品に『雲の墓標』『舷燈』『暗い波濤』『志賀直哉』のほか、『山本五十六』『米内光政』『井上成美』の海外提督三部作がある。

目次

はじめに
養老孟司 精神の復興需要が起きる
茂木健一郎 変化への希望
山内昌之 公欲のために私欲を捨てよう――「災後」の歴史認識
南直哉 無力者の視線
大井玄 プロメテウスのように
橋本治 無用な不安はお捨てなさい
瀬戸内寂聴 無常――どん底は続かない
曽野綾子 「いきてるといいね」
阿川弘之 「大丈夫、必ず復興しますよ」

担当編集者のひとこと

あの日から落ち着かない人へ

 実際に被災された方と比べると、本当に甘っちょろい話ですが、あの日から何となく落ち着かない、どうもそれまでと気持ちが違う、という人は多いのではないでしょうか。私自身そうですし、回りを見てもそうです。中には自分がパニックになっているのに気づいてなくて、周囲が「大丈夫か」と思っているような人もいます。あれだけのことがあると、それも当然のように思えます。変わるほうが普通ではないかと。
 むしろテレビなどが早々と震災以前のムードに戻っていったことに、そのほうがいいのかもしれないと思いつつも違和感を覚えてしまいます。「政局のことばかりやっている」と批判するキャスターは、自分では政策についての報道はせずに、政局レポートと被災地レポートのみをやっている。避難所の窮状を伝えた直後に「絶品!食べ放題ツアー」を伝えるニュースもある。風評被害を批判する新聞は、その一方で不安がる都民の言い分を過剰に報じる。要するに、皆すぐにいつもの調子を取り戻している。
 何か変じゃないかと思うのですが、かといって「今日の原発トラブル」みたいなニュースもそうそう毎日詳しく知りたくはない。
 果たして「これから」をどう考えればいいのか。それはまた「これまで」をどう考えればいいのかという問いでもありますが、この大きな疑問に、9人の方に答えていただいたのが『復興の精神』です。
 この本には、今日起きている事象は書いていません。節電の方法も、シーベルトもベクレルも含まれていません。
 しかし、すべての日本人の「これから」に繋がる、とても大切なことがたくさん書かれています。

2011/06/24

蘊蓄倉庫

『復興の精神』のオビを外してみてください

 新潮新書のカバーはフォーマットが決まっていて、タイトルの上に著者名が入ることになっています。しかし、『復興の精神』の著者は9人。それも皆さん高名な方なので、「○○○○他」ともいきません。結局、初めてフォーマットを逸脱した形になりました。どうなったかは書店でオビを外してみていただければ幸いです。
掲載:2011年6月24日

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