チキュウノカラクリニイドム
「地球のからくり」に挑む


大河内直彦


3億8千万年前の隕石衝突、地底に眠るバクテリア、深海の「燃える氷」……壮大な謎解きがスリリングに展開! 【講談社科学出版賞 受賞第1作】

地球は謎の塊である。その塊からエネルギーを次々に獲得し、万物の長となった人類は、今やエネルギー中毒に罹っている。なぜこんなことになったのか? そもそも地球の定員は何人か? 宇宙から飛来した石油の源、毒ガス開発学者が生み出した新肥料、未来の新エネルギー……第一線の地球科学者が工学、文化人類学、文学などの広範な最新知見を縦横に駆使し、壮大な物語を綴る。科学と文明史が見事に融合した快作。

発行形態 : 新潮新書
判型 : 新潮新書
頁数 : 238ページ
ISBN : 978-4-10-610472-5
C-CODE : 0240
整理番号 : 472
ジャンル : サイエンス
サイエンス
発売日 : 2012/06/15

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大河内直彦
オオコウチ・ナオヒコ

1966(昭和41)年、京都市生まれ。海洋研究開発機構・海洋・極限環境生物圏領域・プログラムディレクター。東大大学院博士課程修了。京大、北大、米国ウッズホール海洋研を経て、現職。著書に『チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る―』(講談社科学出版賞受賞)などがある。

まえがき
第1章 地球の定員
◆三〇人の奴隷たち/◆エネルギー連鎖/◆太陽の恵み/◆人類に必要なエネルギー量/◆地球家族の「ピラミッド」/◆地球のからくり/◆農耕文明の歪み
第2章 窒素固定の魔術
◆「グアノ」奇談/◆「ハーバー・ボッシュ法」の登場/◆第一次世界大戦とアンモニア合成/◆「毒ガス」科学者の功績
第3章 エネルギーの現実
◆世界を動かす源/◆さまざまな形のエネルギー/◆エネルギーを取り出す方法/◆開いた「パンドラの箱」
第4章 化石燃料と文明
◆文明の夜明け/◆日本史の脇役、化石燃料/◆鯨油争奪戦と黒船来航/◆金の噴き出す孔/◆漱石が見た「産業革命」その後
第5章 人工燃料の時代
◆石炭から石油を作る方法/◆石炭をガス化する/◆ナチスとポルシェ/◆第二次世界大戦と人工燃料/◆「人造石油」秘史/◆新たな潮流
第6章 大論争の果て
◆石油の無機成因説/◆隕石から知る地球/◆ダイヤモンドのメッセージ/◆「地球深層ガス」の秘密/◆「シリヤン・リング」
第7章 赤潮の地球
◆ミクロに見た石油/◆石油はヘドロの生まれ変わり/◆想像を超えた自然/◆赤潮「シアノバクテリア」の謎/◆宇宙のかけら
第8章 石炭が輝いた時代
◆石炭の成因/◆北海道の開拓と燃料/◆石炭と蒸気機関車/◆三池炭田の盛衰
第9章 燃える氷
◆地球は巨大な発酵槽/◆「天然ガス」利用の歩み/◆燃える氷の正体/◆「ハイドレート」の歴史/◆バミューダ・トライアングルの謎/◆「南関東ガス田」の秘話
第10章 炭素は巡る
◆裏と表/◆植物が固定する炭素/◆分解と呼吸/◆減りゆく酸素/◆不完全なリサイクル工場
第11章 第三の火
◆地底のエネルギー/◆原子核に秘められたパワー/◆原子爆弾への道/◆原子力発電の時代へ/◆天然原子炉「オクロ」/◆事故が落す暗い影
第12章 おわりに
あとがき
主要参考文献






石油はどこから来たのか

 地球史46億年を1年間に読み替えると、人類が記録した出来事は、大晦日の夜11時59分47秒以後にあたるそうです。僅か13秒の間で、人類は地球全史を解明しようとしています。地球では、数々の事件が起きてきました。
 その一つに、約1億年前の「海洋無酸素事変」があります。世界中の海底に大量のヘドロが降り積もった事件です。
 このヘドロの中には、「シアノバクテリア」という特殊な機能をもつ植物プランクトンが存在しています。そして、これが、私たちの生活に欠かせない石油の源になっているのです。その「からくり」とは……この内容は本書の第7章に詳述されています。
掲載:2012年6月25日
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