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身体巡礼―ドイツ・オーストリア・チェコ編―

養老孟司/著

649円(税込)

発売日:2016/11/29

  • 文庫
  • 電子書籍あり

心臓を別に埋葬する奇習、骸骨堂、旧ゲットーのユダヤ人墓。解剖学者が探る欧州の死生観。

ハプスブルク家の心臓ばかりが埋葬された礼拝堂をウィーンに訪ね、ボヘミアでは骸骨装飾で名高い納骨堂に足を運ぶ。プラハのユダヤ人墓地やカタコンベ、フランクル、マーラー、エゴン・シーレなど歴史的著名人の墓参りで浮かび上がってきた文化と埋葬、生者と死者との関係とはなにか? 長年、人間の体を観察しつつ思考してきた解剖学者が明かす、ヨーロッパ独特の身体性と死生観。

目次
【第1章】
ハプスブルク家の
心臓埋葬
ヨーロッパの長い歴史は、無数の死者と共にある
【第2章】
心臓信仰
日本人には見えない、ヨーロッパの古層
【第3章】
ヨーロッパの
骸骨
チェコ、4万体の人骨で装飾された納骨堂
【第4章】
内なるユダヤ人
埋葬儀礼はヒト特有のもの
【第5章】
ウィーンと治療ニヒリズム
脳化社会と身体の喪失、その問題の萌芽を探す
【第6章】
自己と社会と
身体と表裏一体に存在する、意識と脳についての考察
【第7章】
墓場めぐり
死を受け入れた身体の扱われ方に表象する死生観
【第8章】
お墓が中心
名もない死体が目の前に流れ着いたとき、あなたは
その場に身をおくということ
口絵掲載写真について
解説 冲方丁

書誌情報

読み仮名 シンタイジュンレイドイツオーストリアチェコヘン
シリーズ名 新潮文庫
雑誌から生まれた本 考える人から生まれた本
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 240ページ
ISBN 978-4-10-130842-5
C-CODE 0195
整理番号 よ-24-12
ジャンル エッセー・随筆、歴史・地理・旅行記
定価 649円
電子書籍 価格 649円
電子書籍 配信開始日 2017/05/19

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著者プロフィール

養老孟司

ヨウロウ・タケシ

1937(昭和12)年、鎌倉生れ。解剖学者。東京大学医学部卒。東京大学名誉教授。1989(平成元)年『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。著書に『唯脳論』『バカの壁』『手入れという思想』『遺言。』『ヒトの壁』など多数。池田清彦との共著に『ほんとうの環境問題』『正義で地球は救えない』など。

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