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【特集】奇妙奇天烈 アルチンボルド

芸術新潮 2017年7月号

(毎月25日発売)

特別定価1,550円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2017/06/24

発売日 2017/06/24
JANコード 4910033050773
価格 特別定価1,550円(税込)
●目 次

【特集】
フルーツで顔を描いた男
奇妙奇天烈 アルチンボルド

◆ special features ◆

巻頭グラフ 《四季》/《四大元素》/さかさ絵

10のパーツでざっくり読み解き!
アルチンボルドってこんな画家
イラストレーション 高橋将貴

謎の絵を描いた謎の画家
アルチンボルドの謎を解く
談 シルヴィア・フェリーノ=パグデン

ミラノ篇 1526-62
イタリア修業時代

ウィーン篇 1562-83
宮廷画家時代

図解 ギョギョッ! さかなクンものけぞる
「水」に集った海のいきもの大図鑑

プラハ篇 1583-87
ルドルフ2世との4年間

ミラノ晩年篇 1587-93
花々しき老年時代

Column
俺たちアルチンボルド・チルドレン

“融和の夢”に生きたハプスブルク家2代
アルチンボルドを愛した父と子
文 小宮正安 

“曖昧な時代”が生んだ画家
アルチンボルド

文 前橋重二 

展覧会案内

アルチンボルド特集 プレミアム企画
奇想の王国、ベルギーを旅する

◆ special feature ◆

第2特集
追悼! 谷口ジロー
挑戦するマンガ家の軌跡
大友克洋 ヤマザキマリ 関川夏央 中条省平 ほか

◆ art news ◆

◇ movie ◇

映画『忍びの国』公開記念特別対談
大野智×黒澤和子
衣裳で語る忍者映画
撮影 梅佳代

◇ exhibition ◇

もうひとつのHER-STORY 
ヴァージニア・リー・バートンの手仕事
文 内山さつき

言ってはいけない。
川久保玲展@MET
文 原田マハ

筆蝕2017――
石川九楊の言葉と書のいま

◇ book ◇

神います森の光と闇
フォトジャーナリスト
藤田庄市が伊勢神宮で見つめたもの

◇ talk show ◇

木下直之×山田五郎
不思議の国の股間若衆

◇ review ◇

笹目舞
「スケーエン:デンマークの芸術家村」展より
ダヤニータ・シン
水田典寿

◇ global news ◇

New York「2016年ヒューゴ・ボス賞:アニカ・イー、人生はチープ」展
Paris「ゴーレム! 粘土でできた伝説のアバター」展
London「ピンク・フロイド:その遺骸」展
Berlin「ルドルフ・ベリング:彫刻と建築」展

◆ regular features ◆

◇巻頭◇

ちょっといいで書?〈3〉
【ストリートで見つけた気になる字】
選・文 中澤希水

GOODS & SHOP

時と光の美術館〈3〉
ヴァン クリーフ&アーペル

◇ 連載 ◇

リ・アルティジャーニ
ルネッサンス画家職人伝
〈9〉フィレンツェへの里帰り2
ヤマザキマリ とり・みき

定形外郵便〈38〉
文 堀江敏幸

海外アート
Study最前線〈26〉
文 前橋重二

千 宗屋の
飲みたい茶碗、
点てたい茶碗〈36〉

TONY & INOCCHI 
マンガ展評
ちくちく美術部〈26〉

◇ PICK UP ◇

movie 野崎歓
book 諏訪敦
recommend  編集部のおすすめ!
成相肇の やっかい もっかい てんらんかい〈15〉
exhibition 全国展覧会情報

次号予告

◇ 芸術新潮特別企画 ◇

画家が蒐集した“民器”
「藪崎コレクション」の寄贈先を公募

連載 美に魅せられて/アジア文化芸術協会〈19〉
法輪寺 薬師如来坐像

ART CAFÉ

最新号PICK UP

アルチンボルドを追いかけて

 野菜やフルーツなどを寄せ集めて描いた肖像画をトレードマークに、16世紀のハプスブルク家の宮廷画家として活躍したアルチンボルド。日本初となる本格的な展覧会を機に、特集班は作品を所蔵するウィーン美術史美術館での撮影、また、今展の監修をつとめる美術史家のシルヴィア・フェリーノ=パグデンさんに取材をすべく、ウィーンへと向かったのでした。
 ハプスブルク家といえば、ミスター「太陽の沈まぬ大帝国」ことカール5世を筆頭に、特徴的なお顔など、エピソード満載の名門一族。上記取材を終えた私たちは、ウィーンでならアルチンボルドを見出し、宮廷に呼んだマクシミリアン2世の生活や好みにも触れられるのでは?と期待するも、町はどこもかしこもシシィ(エリザベート)推し。確かにマクシミリアンは、為政者としてもアレだし、地味キャラなのは否めないけれど、せっかく来たウィーン、当時の様子をもっと知りたい! そこで、特集にも寄稿してくださった小宮正安先生(横浜国立大学教授)に教わり、マクシミリアンが構想した未完の離宮「ノイゲボイデ」を訪ねることに。息子ルドルフ2世をはじめ、アルチンボルドら画家も滞在したこちらは、軍の倉庫に使われた時代もあり、シェーンブルン宮やホーフブルク宮のような華やかさは皆無ですが、グロッタや驚異の部屋(クンストカンマー)の遺構からは、マクシミリアンの、皇帝の威信をかけた、趣味への情熱が伝わります。動物や植物を育てたという茂みや沼地に、スケッチするアルチンボルドや悦に入るマクシミリアンの姿を重ね、ぞんぶんに想いを馳せたのでした。
 さて本誌では、こんなマニアックな場所だけでなく、生まれ故郷ミラノの取材も敢行するなど、作品にはもちろんのこと、謎の画家アルチンボルドに全力で迫りました。「見たことある」で済ませてはもったいない、作品に込められた画家の深い知略と高い技術に、ぜひ誌面で出会ってください。

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ウィーンの中心部からはトラムでも行けますが、今回はタクシーで。運転手さんも、YOUは何しにノイゲボイデへ?状態で、最初に乗ったタクシーに至っては意外な行き先に動揺したのか、トラックとの接触事故を起こしたほど。
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ノイゲボイデの旧庭園部分は現在、整備の行き届いた市の公園に。子どもの遊具にしてはちょっとリアルな動物は、博物学好きのマクシミリアン2世へのオマージュ?

この号の誌面

編集長から

神聖ローマ皇帝が愛した
元祖トリックアート

 アルチンボルドという名に記憶はなくとも、彼が描いた、花や果物、魚などを寄せ集めた肖像画に見覚えはないだろうか。この愉快な作品の数々には、権力の示唆という隠れた面もある。上流階級の人しか知らない素材、つまり“富の象徴”がモティーフだからだ。彼を重用したのは、ハプスブルク家出身の神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世とルドルフ2世。ふたりのもとでアルチンボルドは作品制作のみならず、式典のプロデュースや美術品の買い付けなども担った。日本初の大規模展を機に、この画家の謎多き生涯と画業に迫る。
 第2特集は追悼・谷口ジロー。改めて活動を総覧し、海外での高い評価にも注目。「事件屋稼業」や「『坊っちゃん』の時代」の共作者である関川夏央と谷口の担当編集者たちとの鼎談、大友克洋、ヤマザキマリの回顧譚からも巨匠の素顔をのぞく。
 ほか、和田竜原作『忍びの国』の映画化を記念し、主演の大野智と衣裳デザイナー黒澤和子が対談。ご期待を!

芸術新潮編集長 吉田晃子

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