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【特別インタビュー】はじまった「地獄」をどう生きるか/五木寛之

新潮45 2009年3月号

(毎月18日発売)

796円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2009/02/18

発売日 2009/02/18
JANコード 4910049370391
定価 796円(税込)

◆はじまった「地獄」をどう生きるか/五木寛之

◆オバマは本当に大丈夫か?/浜田和幸

◆アメリカ資本主義の崩壊の後に何が来るか/榊原英資

◆消費税、上げなければ日本は潰れる/与謝野馨

◆〈これで韓国はぐうの音も出ない〉戦略的「竹島放棄」論/山田吉彦

◆覆面政治評論家「赤坂太郎」への引退勧告/神楽坂次郎

【〈食の安全〉特別対談】「添加物大好きの日本人へ」
『なにを食べたらいいの?』安部司vs『玄米せんせいの弁当箱』魚戸おさむ

■【達人対談】生物・化学兵器の達人/井上尚英vsビートたけし

■NHK大河『天地人』を100倍楽しむ 「戦場の詩人」だった直江兼続/楠戸義昭

■華原朋美は第二の飯島愛か/上條昌史

■「首相秘書官」という仕事/福田達夫  聞き手 明石散人

◆白日の下に曝された朝日新聞襲撃事件
20余年の沈黙を破った実行犯の手紙と犯行ノート全公開!/「週刊新潮」取材班

【特別読物】ゆかいな怪物伝(2)
大悪党か、救世主か? 再建王の坪内寿夫(下)/島地勝彦


◆皇室侍医ベルツの知られざる「日本の美」コレクション/藤井素彦

◆[シリーズ]私と母(3)/篠原欣子(テンプスタッフ代表取締役社長)/歌代幸子

◆日本語万華鏡 [最終回]日本語教のすすめ/鈴木孝夫
◆1963 [最終回]「理系少年の時代」/山口文憲
◆[新シリーズ]根性を忘れた日本人へ(1)
 『ど根性ガエル』吉沢やすみと「根性」の起源/豊田正義
◆「人殺し」の考えていること/美達大和

[連載]
◆作家の日常、私の仕事 「小説の神さまの言葉」/曾野綾子
◆だまし庵日記/野坂昭如
◆哲学者というならず者がいる 「哲学塾カント」一周年/中島義道
◆外務省に告ぐ/佐藤優
◆日本人の教養 *自己を見る自分 見事、九歳の感性/柳田邦男
◆銀行王 安田善次郎 *飛躍の時/北康利
◆レンタル・チャイルド *女乞食が産み棄てる子/石井光太
◆矢来町心中 さらけ出すこと。/マツコ・デラックス
◆恋愛単語で知るアメリカ ベッドの中のあれこれ/吉原真里
◆スピリチュアル御伽草子 *『うばすて山』と親子関係/江原啓之

【連載コラム】
・浮世/徳川家広
・おんな/中村うさぎ
・経世済民/竹内靖雄

■書物の森

■シネマ・ブレイク

[グラビア]
◆日本再発見
◆シリーズ 住まいのかたち アジアII/小松義夫
◆戦場の詩人 直江兼続の人生

[企画広告]
◇下重暁子の自転車紳士録(35) 佐野末四郎

[扉のことば]
◇谷沢永一・選

編集長から

「地獄」を生きる心構えとは――
「神なき資本主義の暴走。その果てに待っていたのは地獄への門だった」――。3月号のトップは、作家、五木寛之氏の特別インタビュー、「はじまった『地獄』をどう生きるか」。『人間の覚悟』(新潮新書)が30万部に迫る勢いの氏が、さらに踏み込んで、「地獄」を生きる心構えを語り尽します。
 つづいての目玉は、「オバマは本当に大丈夫か?」。就任演説では、それまでの威勢は鳴りを潜め、国民に自らの責任と行動の自覚を促したオバマ。問題山積の現実に、はたと我に返った感がありますが、そんな彼がこの未曾有の難局を乗り越えられるのか、国際政治経済学者の浜田和幸氏が解説します。
 その他、「週刊新潮」が放ったスクープ、「私は朝日新聞『阪神支局』を襲撃した」の「実行犯手記」と連動し、同誌取材班が、「実行犯」とやりとりした手紙や犯行ノートの内容を公開する衝撃レポートも掲載。見所満載の小誌をご満喫下さい。

新潮45編集長 宮本太一

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

新潮45とは?

「新潮45」の創刊は1982(昭和57)年3月で、創刊当初は「新潮45+」(シンチョウヨンジュウゴプラス)という誌名でした。その名の示すとおり、もともとは45歳以上の中高年層を読者対象に想定した雑誌であり、新潮社にとっては初の総合雑誌への挑戦でもありました。
 3年後の1985年より「+」が取れて、誌名は現在の「新潮45」に変わります。内容も「日記と伝記」を軸にした新たな教養雑誌へとリニューアル。以来、その時々の編集部の方針によってノンフィクションや事件への志向が強まったり、独自の言論に力点を置いたり、誌面は変わり続けてきました。
 しかし、一つだけ変わらない「芯」のようなものがこの雑誌にはあります。
 それは「人の生き死に」について考えるということです。
 扱うテーマや素材は、政治経済から殺人事件、芸能スキャンダルやスポーツ・ドキュメントに至るまで多岐にわたります。叙述の仕方も、論考あり、エッセイあり、重厚なノンフィクションありとさまざまです。けれども雑誌の真ん中には、尽きることのない「人間への関心」がある。
これからも「新潮45」は変わり続けるでしょう。時代に向き合いながら、新しいテーマに挑み、表現の幅も広がっていく。しかし、その「芯」の部分は変わりません。ネットの時代になっても、いやネットの時代だからこそ、「新潮45」は「人間」を書き続けていきます。

 ちょっと危険で、深くて、スリリング。
 死角を突き、誰も言わないことを言い、人の生き死にを考える。
 一度読むとクセになるような「毒にも薬にもなる雑誌」。
 
「新潮45」はそんな雑誌であり続けたいと思っています。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞