2029年、公安9課創設 いま、攻殻機動隊と再会する 攻殻機動隊の原点は士郎正宗のマンガだが、そこから生まれた6つのアニメシリーズの30年にわたる展開の豊饒さには改めて驚かされる。
芸術新潮
2026年2月号(定価1,700円)1月23日発売
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編集長から
2029年、公安9課創設
いま、攻殻機動隊と再会する
 攻殻機動隊の原点は士郎正宗のマンガだが、そこから生まれた6つのアニメシリーズの30年にわたる展開の豊饒さには改めて驚かされる。電脳化が進むもまだ国家や民族の消滅には至っていない近未来という世界線やヒロイン草薙素子をはじめとする主要キャラクターを共有しながら、各作品はいわば互いにパラレルワールドをなし、根本にあるテーマにさまざまな角度で光を当てる。そのテーマとはずばり、生命とは何か、だろう。AIが意識を持つとき、それは生命ではないのかという問いは、AIによるシンギュラリティの可能性が見えてきた現在、いよいよヴィヴィッドだ。
 特集では全アニメシリーズを横断する初の大展覧会を徹底ガイド。押井守監督ら歴代の監督や脚本家にインタヴューを敢行し、年内に公開予定の新作TVアニメーションの制作スタジオを訪ねた。現実がマンガのようになってしまった時代に、現実を真面目に考えるマンガ/アニメと再会する。また楽しからずや!
芸術新潮編集長 高山れおな
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最新号PICK UP
未来の持つ可能性への憧憬

 黎明期のインターネットは自由を求める人々に対してひらかれた、オルタナティブなもうひとつの現実でした。ウィリアム・ギブスンが1984年の小説『ニューロマンサー』のなかで「サイバースペース」と称したこの空間は、これまでにない可能性を追い求めることのできる新時代のフロンティアだったのです。しかし、インターネットが現実の社会と完全に混ざりあったいま、そのありかたは大きく変容しています。IT社会の発展は通信や生産、流通を圧倒的な勢いで効率化する反面、「ポストトゥルース」と呼ばれるような混沌を人類にもたらしたのです。

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●目 次

【大特集】攻殻機動隊 深化する電脳世界


LEVEL01 総復習
マンガからアニメへ、拡張し続けるその軌跡を辿る

攻殻機動隊攻略ガイド
解説 藤田直哉

DIRECTOR INTERVIEW
01 押井守/02 神山健治/03 荒牧伸志


LEVEL02 超展示
全アニメシリーズを横断する画期的展覧会を体感せよ

グラフ
「攻殻機動隊」の遺伝子

展覧会ディレクターが案内する“新感覚”原画展
案内役 桑名 功

INTERVIEW
展覧会のShellをつくる
元木大輔

「電脳VISION」を装着し、展覧会へダイブせよ

タチコマ、めざめる。


LEVEL03 最新作
気鋭のアニメーションスタジオが切り拓く、新たなる地平へ

アニメーションができるまで

世界初! 最新作から3点の原画を公開

INTERVIEW
最新作、絶賛制作中!
サイエンスSARU訪問記
崎田康平 進藤嵩平

INTERVIEW
「攻殻」世界の解読は続く
円城 塔

新作TVアニメーション『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』

特別論考
〈身体〉を実装する
──『攻殻機動隊』における身体とテクノロジー
文 木澤佐登志


◆ Art News exhibition ◆

光またはセクシーロボットという未来
空山基の半世紀

真冬のベルリンで
横尾忠則のポスターに押し流される
文 塚田美紀

山脇百合子
ようこそ、溢れる
ものがたりの部屋へ

◆ Review ◆

  • 西尾康之
  • ハンス・J・ウェグナー
  • 廣 直高「六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」より
  • 中根 楽「第11回菊池ビエンナーレ 陶芸の現在」展より

◆ Regular Features ◆

◇ 巻頭 ◇

Goods & Shop

時と光の美術館〈106〉
聖遺物容器ブローチ

とんぼの手帖〈26〉
1335枚の表紙絵

◇ 連載 ◇

定形外郵便〈138〉
文 堀江敏幸

杉全美帆子と弘中智子の
にっぽん近代美術探偵団〈3〉
鉄人二十面相をつかまえろ!

シティ・ポップ・アート〈4〉
河田久雄と『EACH TIME』
文 吉村栄一

ウホッ! いいアート〈7〉
肖像画──ホモエロティックな闘争
文 入江敦彦

千住 博の
知となり肉となり〈31〉
音楽の記憶

山下裕二の
新・今月の隠し球〈47〉
外山諒(上)

福井江太郎の
駝鳥がゆく!!〈35〉
高松美咲さん

◇ PICK UP ◇

  • movie 佐々木敦
  • book 諏訪 敦
  • recommend 編集部のおすすめ!
  • ぐるぐるキョロキョロ展覧会記〈66〉
    小田原のどか
  • exhibition 全国展覧会情報
  • 第1回 梅原猛人類哲学賞 発表
    志賀理江子(写真家)
  • ART CAFE SPECIAL
  • ART CAFE
  • GALLERY'S PLAZA
  • 次号予告

▼芸術新潮特別企画

時計の美を辿る〈5〉
パテック フィリップの壮麗な手仕事を読み解く
文・編集 数藤 健

明治安田 リレー連載〈2〉
五木寛之「風俗の表層から時代の地底へ」

アートとお金のはなし 最終回 文・徳光健治
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千住博が日本画の未来を託す「グループ ホライゾン」

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【1】「下村観山展」(東京)
 日本画家・下村観山(1873~1930)の、関東では13年ぶりとなる大回顧展が東京国立近代美術館で開催される。
 近代日本画の黎明期に橋本雅邦に師事し、東京美術学校第一期生として狩野派、大和絵、琳派、中国絵画などの伝統技法を徹底的に学んだ観山は、さらに1903年(明治36)には日本画家では初めての文部省留学生としてイギリスに留学。西洋絵画の遠近法や陰影表現も自家薬籠中のものとし、まさに和魂洋才というべき独自の画境を切り拓いた。[→]全文を読む

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【2】「チュルリョーニス展 内なる星図」(東京)
 ミカロユス・コンスタンティナス・チュルリョーニス(1875~1911)。はじめてこの名を聞く人も多いかもしれない。リトアニアを代表する芸術家で、出発点は音楽家。のちに絵画へと軸足を移し、わずか数年のあいだに独自の世界を立ち上げるも、35歳で病に斃れた夭折の天才である。
 2000年以降、オルセー美術館をはじめヨーロッパ各地で展覧会がひらかれ、国際的な評価が高まる中、昨年、生誕150年を迎えた。[→]全文を読む
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― 今月のおすすめ本 ―
名作マンガが生まれた舞台裏
手塚治虫 原画の秘密
手塚プロダクション/編
『手塚治虫 原画の秘密』
手塚プロダクション/編
原画で読み解く苦闘の跡
ホワイトで消し、紙を貼り修正し、リライトにリライトを重ねて、やっとワンカットが生まれる。総計15万枚から選ばれた、門外不出の原画・下描き類が語る、手塚マンガの秘密とは?
つげ義春 名作原画とフランス紀行
つげ義春/著 、つげ正助/著 、浅川満寛/著
『つげ義春 名作原画とフランス紀行』
つげ義春、つげ正助、浅川満寛/著
現地でのポートレート満載!
国際漫画祭に招かれて82歳が初めての海外へ、その旅立ちから帰国まで完全密着。さらに「李さん一家」「長八の宿」「もっきり屋の少女」など7作の原画を全ページ掲載。
青池保子 騒がしき男たちとマンガの冒険
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『青池保子 騒がしき男たちとマンガの冒険』
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疾風怒濤の青池ワールドへ、いざ!
「エロイカ」「アルカサル」「ケルン市警オド」……。少女マンガに新たな地平を切り拓いた現役レジェンド作家の傑作群に、アート、歴史、創作から迫る。初公開の秘蔵絵コンテにもご注目。
「ベルサイユのばら」の真実
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『「ベルサイユのばら」の真実』
池田理代子/著、芸術新潮編集部/編
アート、ジュエリー、宮殿etc.
男装の麗人オスカルと、悲劇の王妃マリー・アントワネット。ふたりの主人公の波乱の生涯を描いた不朽の名作の魅力にひたりつつ、美麗な写真と最新の知見で、250年前のフランスにタイムスリップ!
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