新潮社

『ハリネズミの願い』トーン・テレヘン/著、長山さき/訳

本屋大賞受賞!『ハリネズミの願い』(翻訳部門)

オランダで世代を超えて国民に愛される作家、トーン・テレヘンさんの『ハリネズミの願い』が2017年本屋大賞を受賞しました(翻訳小説部門)。4月11日の授賞式には、翻訳を手掛けた長山さきさんがテレヘンさんの代理としてオランダから駆け付けてくださいました。
「トーン・テレヘンさんの動物たちの物語は、今まで世界中いろんなところで翻訳されてきたんですけれども、このハリネズミの本に限っては、英語にもなっていませんし、全然オランダでもベストセラーになっていなかったんです」という長山さんは、この本が一番、日本の読者に共感を持ってもらえると思って翻訳を決心したそうです。
「日本でベスト・セラーになってきたということが、オランダの新聞で小さく取り上げてもらえて、それがキッカケで逆にオランダでも注目されるようになったり、台湾とか韓国でも出版されることになりました。こういうふうに、逆に日本から世界に広がっていく外国文学というのも、とても素敵なことなんじゃないかなと思っています」

親愛なるどうぶつたちへ。
ぼくの家にあそびに来るよう、キミたちみんなを招待します。
……でも、だれも来なくてもだいじょうぶです。

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 ある日、自分のハリが大嫌いで、ほかのどうぶつたちとうまくつきあえないハリネズミが、誰かを家に招こうと思いたつ。さっそく招待状を書きはじめるが、手紙を送る勇気が出ない。もしもクマがきたら? ヒキガエルがきたら? ゾウがきたら? フクロウがきたら? ――さまざまなどうぶつたちのオソロシイ訪問が、ハリネズミの頭のなかで繰り広げられる。臆病で気難しいハリネズミに、友だちはできるのか? オランダでもっとも敬愛される作家による、あなたとわたしのための物語。

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著者プロフィール

トーン・テレヘン

トーン・テレヘンTellegen,Toon

1941年、医師の父とロシア生まれの母のもと、オランダ南部の島に誕生。ユトレヒト大学で医学を修め、ケニアでマサイ族の医師を務めたのちアムステルダムで開業医に。1984年、幼い娘のために書いた動物たちの物語『一日もかかさずに』を刊行。以後、動物を主人公とする本を50作以上発表し、文学賞を多数受賞。オランダ出版界と読者の敬愛を一身に集めている。『ハリネズミの願い』で2017年本屋大賞翻訳小説部門受賞。おもな作品に『きげんのいいリス』『おじいさんに聞いた話』。

長山さき

長山さきナガヤマ・サキ

1963年、神戸生まれ。関西学院大学大学院修士課程修了。文化人類学専攻。1987年、オランダ政府奨学生としてライデン大学に留学。以後オランダに暮らし、2021年7月現在アムステルダム在住。訳書にトーン・テレヘン『ハリネズミの願い』『キリギリスのしあわせ』、ハリー・ムリシュ『天国の発見』『過程』、ディミトリ・フェルフルスト『残念な日々』など。

著者プロフィール

トーン・テレヘンTellegen,Toon

1941年、医師の父とロシア生まれの母のもと、オランダ南部の島に誕生。ユトレヒト大学で医学を修め、ケニアでマサイ族の医師を務めたのちアムステルダムで開業医に。1984年、幼い娘のために書いた動物たちの物語『一日もかかさずに』を刊行。以後、動物を主人公とする本を50作以上発表し、文学賞を多数受賞。オランダ出版界と読者の敬愛を一身に集めている。『ハリネズミの願い』で2017年本屋大賞翻訳小説部門受賞。おもな作品に『きげんのいいリス』『おじいさんに聞いた話』。

トーン・テレヘン

長山さきナガヤマ・サキ

1963年、神戸生まれ。関西学院大学大学院修士課程修了。文化人類学専攻。1987年、オランダ政府奨学生としてライデン大学に留学。以後オランダに暮らし、2021年7月現在アムステルダム在住。訳書にトーン・テレヘン『ハリネズミの願い』『キリギリスのしあわせ』、ハリー・ムリシュ『天国の発見』『過程』、ディミトリ・フェルフルスト『残念な日々』など。

長山さき
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2016年6月30日刊行 1,430円(税込)

キリギリスのしあわせ きげんのいいリス