第22回受賞作品
受賞の言葉
優秀賞受賞

受賞の言葉
これからも
二〇二二年十月二十八日(金)十七時。あたたかい秋晴れの日の、夕暮れどき。
それが「第二十二回 女による女のためのR-18文学賞」の、締め切り日時でした。
その日の午後は、秋の空にどんどん陽が傾いていくのを感じて少し焦りながらも、最後には緊張した手で応募の送信ボタンを押したことを、今でもよく覚えています。
そして、だんだんと冷え込みが強くなり、街がクリスマスムードに包まれた十二月。発表された一次選考の結果のなかに作品の名前があるのを見つけて、「クリスマスプレゼントだ」と、喜んだこともよく覚えています。
それから二次、最終と候補作の発表があり、春の訪れを感じるようになった頃。編集部の方から今回の受賞のご連絡をいただいて、桜が咲いたような嬉しい気持ちでいっぱいになりました。本当に、ありがとうございます。この場を借りて、選考委員の先生方、新潮社のみなさま、すべての関係者の方々に、心より感謝申し上げます。
もう少ししたら、じめじめする梅雨が来て、暑い夏がきて、また秋がきて、冬がくると思いますが、これからも小説を読み、そして書いていこうと思います。
この度は、本当にありがとうございました。