大賞・読者賞受賞
「花宵道中」宮木あや子

 
宮木あや子(みやぎ・あやこ)
1976年11月4日神奈川県生れ。東京都武蔵野エリア在住。IT関連会社勤務。趣味は着道楽と海外旅行。好きな作家は三浦しをん、恩田陸、嶽本野ばら。
ホームページ http://amiya.fruitblog.net/

受賞インタビュー

花宵道中
宮木あや子

男に夢を見させるためだけに、生きておりんす。叶わぬ恋を胸に秘め、抱いて抱かれる遊女たち。驚愕のデビュー作。R-18文学賞大賞受賞。
受賞の言葉
 このたびは、大賞と読者賞の両方という素晴らしい評価を与えてくださり、本当にありがとうございます。
 私は15歳のころからずっと小説家になりたいと思っていました。15歳のころは「20歳になっても受賞できなかったら諦めよう」と、そして20歳になったら「25歳になったら諦めよう」と、そして25歳を過ぎてからは「30歳になったら今度こそ諦めよう」と書き続けてきたのですが、今回この賞をいただけたことにより、三回目の更新を迎えずに済みました。
 賞をいただいた作品は江戸時代を背景にしたもので、R-18文学賞では応募も受賞も異例であると編集の方に伺いました。実際、自分でも応募する時に、これは一種の賭けだと思っていました。賞をいただけたことを、この賭けに私が勝ったと言ってしまうと、随分と聞こえが悪いのですが、この先R-18文学賞や他の文学賞に応募しようと思っている作家志望の人たちが、現在の既成のかたちや、新しいものを求める風潮などにとらわれることなく、自分の目指す小説作品を書けるように、今回の「R-18文学賞で江戸物小説が異例の受賞」という事実が、小さな突破口になれば良いと思っています。
 最後になりましたが、この作品を大賞受賞まで導いてくださった角田光代先生、ならびに編集者の方々、そして読者賞を与えてくださった、インターネットの向こう側にいる女性の方々、本当にありがとうございました。これからたくさんステキな小説を書いて、ご恩返しをさせていただきたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



第8回大賞受賞 窪 美澄

よるのふくらみ
窪美澄/著

29歳のみひろは、同じ商店街で育った幼なじみの圭祐と一緒に暮らして2年になる。もうずっと、セックスをしていない。焦燥感で開いた心の穴に、圭祐の弟の裕太が突然飛び込んできて……。『ふがいない僕は空を見た』の感動再び! オトナ思春期な三人の複雑な気持ちが行き違う、エンタメ界最注目の作家が贈る切ない恋愛長篇。

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