僕はこの本を読んで、燃え殻さんの色々な言葉に、
心のマーカーペンでそっと線を引いて、仕舞っておきたくなりました。
あの日あの場所に置いてきた、言葉や感情や誰かをその言葉の中に感じて、
笑顔になれたり切なくなれたり会いたくなったり悲しくなれたり。
ただなんとなく過ぎていってしまう日々の中に、今日を作ってる昨日の大切さ、
明日を作る今日の愛し方を改めて教えてもらった気がします。
この本を読んで画面の中の世界から
今自分が生きている世界に顔をあげて見てほしいです。
きっとそこには自分が主人公の物語があるとおもいます。
ふとしたきっかけで甦る記憶の数々。淀んでいた会議の空気を変えた女の子の大ネタ、僕が放った2点の答え(1000点満点中)、「串カツ田中」が恋しくなった縛りのキツい店、J-WAVEに寄せられたお悩み相談、母の決まり文句、祖母の遺言、柴犬ジョンの教え……ギスギスした日常の息苦しさを解きほぐす一服の清涼剤。
モエガラ
1973(昭和48)年神奈川県横浜市生れ。2017(平成29)年、『ボクたちはみんな大人になれなかった』で小説家デビュー。同作はNetflixで映画化、またエッセイ集『すべて忘れてしまうから』はDisney+とテレビ東京でドラマ化され、ほかにも映像化、舞台化が相次ぐ。著書に、小説『これはただの夏』『湯布院奇行』、エッセイ集『それでも日々はつづくから』『ブルー ハワイ』『愛と忘却の日々』『夢に迷ってタクシーを呼んだ』『明けないで夜』など多数。