楊 逸「すき・やき」(190枚)
新潮 2009年6月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2009/05/07 |
---|---|
JANコード | 4910049010693 |
定価 | 特別定価996円(税込) |
・七歳と二十二歳と/天埜裕文
・ツアー・パフォーマンスという演劇/高山 明
・高群逸枝をもう一度/丹野さきら
・いのちのふるまいを記述する方法/川上弘美+福岡伸一
・とりとめなく文学的な午後のおしゃべり/清水 徹+絲山秋子
・近代知識人の教養と使命/松浦寿輝+苅部 直
名前をめぐる冒険――コルソン・ホワイトヘッド『エイペックスは傷隠す』
・中上 紀『海の宮』/青山真治
・津島佑子『電気馬』/安藤礼二
・島田雅彦『小説作法ABC』/谷崎由依
・中村文則『何もかも憂鬱な夜に』/田中弥生
・川勝正幸『丘の上のパンク――時代をエディットする男・藤原ヒロシ半生記』/横田 創
・還れぬ家(三)/佐伯一麦
・幸福の森(十八)/加賀乙彦
・随想(六)/蓮實重彦
・残夢整理(六)/多田富雄
・母性のディストピア――ポスト戦後の想像力(八)/宇野常寛
・高畠素之の亡霊(十七)/佐藤 優
・明治の表象空間(三十五)/松浦寿輝
編集長から
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮とは?
文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。