よしもとばなな「どんぐり姉妹」(180枚)
新潮 2010年8月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2010/07/07 |
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JANコード | 4910049010808 |
定価 | 特別定価996円(税込) |
解説・「一九四九年八月十二日。夏が逃げて行く。借金。」/鈴木直子
・空に梯子(七)/角田光代
・マザーズ(八)/金原ひとみ
・フィルムノワール/黒色影片(八)/矢作俊彦
・慈雨の音(十一)/宮本 輝
・ネバーランド(十六)[連載完結]/藤野千夜
・還れぬ家(十七)/佐伯一麦
・幸福の森(三十二)/加賀乙彦
――星野智幸『俺俺』をめぐる独白(ダイアローグ)
シェイプ・フォルム・カオス――再生なき破滅*ラウンジ論
・舞台の原理、その一(チェルフィッチュの教え)/岡崎乾二郎
・遠い読者/田中慎弥
・主人公ちゃん・キル・ミー/最果タヒ
・小学生がラップを書いたらどうなるか?/柴 幸男
・島本理生『あられもない祈り』/田中弥生
・ロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち(上・下)』/豊崎由美
・福永 信『星座から見た地球』/中村佳子
・田中慎弥『実験』/蜂飼 耳
・高橋源一郎『「悪」と戦う』/平野啓一郎
・アメリカスケッチ2.0 ウェブと文化の未来を考える(四)/池田純一
・屋根裏プラハ(十一)/田中長徳
・生き延びるためのアメリカ文学(二十九)/都甲幸治
・明治の表象空間(四十六)/松浦寿輝
・見えない音、聴こえない絵(七十八)/大竹伸朗
編集長から
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮とは?
文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。