第42回新潮新人賞発表
新潮 2010年11月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2010/10/07 |
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JANコード | 4910049011102 |
定価 | 特別定価1,047円(税込) |
・爛(六)/瀬戸内寂聴
・マザーズ(十)/金原ひとみ
・空に梯子(十)/角田光代
・フィルムノワール/黒色影片(十一)/矢作俊彦
・慈雨の音(十三)/宮本 輝
・還れぬ家(二十)/佐伯一麦
・幸福の森(三十五)/加賀乙彦
【受賞作】コルカタ/小池昌代
ミランダ・ジュライ――「みんな」の声が物語に/岸本佐知子+山崎まどか
・ひたすらに書き続けた一生/高井有一
第二回・聖なる愛と人間の愛
・溺れそうな気持ち/宮地尚子
・透明人間、翻訳を語る/マイケル・エメリック
・つむり脂/鶴川健吉
・小川洋子『原稿零枚日記』/青山七恵
・綿矢りさ『勝手にふるえてろ』/安藤礼二
・島尾敏雄『島尾敏雄日記 『死の棘』までの日々』/大和田俊之
・ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』/福永 信
・多和田葉子『尼僧とキューピッドの弓』/松永美穂
・蓮實重彦『随想』/山根貞男
・アメリカスケッチ2.0 ウェブと文化の未来を考える(七)/池田純一
・屋根裏プラハ(十四)/田中長徳
・生き延びるためのアメリカ文学(三十二)/都甲幸治
・明治の表象空間(四十九)/松浦寿輝
・見えない音、聴こえない絵(八十一)/大竹伸朗
編集長から
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮とは?
文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。