THE STORY OF A DAY いしいしんじ「ある一日」(170枚)
新潮 2011年9月号
(毎月7日発行)
発売日 | 2011/08/06 |
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JANコード | 4910049010914 |
定価 | 特別定価996円(税込) |
ある一日(170枚)/いしいしんじ
その日東京駅五時二十五分発(120枚)/西川美和
[新訳]ユリシーズ 第11章/ジェイムズ・ジョイス 柳瀬尚紀/訳・解説
・爛(八)/瀬戸内寂聴
・フィルムノワール/黒色影片(二十)/矢作俊彦
・還れぬ家(二十七)/佐伯一麦
・幸福の森(四十五)/加賀乙彦
いま始まる生存と創造/石川直樹+岡田利規+坂口恭平
もう一つの国際語――『グランタ』特集「スペイン語圏の若手作家ベスト」を読む
第四回・だからタトゥーのように音に痛みを乗せる――田我流
第九回・そこにはいないひとについて(ここにはいないひとについて)/佐々木 敦
第十六回 パレード的コミュニケーションのポテンシャル
・やっぱりふしぎな、キリスト教/橋爪大三郎
・鏡、迷宮、そしてヴェネツィアの夜/村上香住子
・出シュッパン記/豊田 剛
・青木淳悟『私のいない高校』/大和田俊之
・ミゲル・シフーコ『イルストラード』/小山太一
・西村賢太『寒灯』/村田沙耶香
・松浦寿輝『不可能』/山城むつみ
編集長から
THE STORY OF A DAY
バックナンバー
雑誌バックナンバーの販売は「発売号」と「その前の号」のみとなります。ご了承ください。
雑誌から生まれた本
新潮とは?
文学の最前線はここにある!
人間の想像力を革新し続ける月刊誌。
■「新潮」とはどのような雑誌?
「新潮」は日露戦争の年(1904年)に創刊された、百歳を超える文芸誌です。現役の商業文芸誌としては世界一古いという説があります(ただし第二次大戦中は紙不足のため数号、関東大震災のときは1号だけ休刊)。その歴史の一端は小誌サイト内にある〈表紙と目次で見る「新潮」110年〉でご覧ください。
■革新し続ける文学の遺伝子
もちろん古いことと古臭いことはまったく別です。百余年にわたり、たえず革新を続けてきたことこそが「新潮」の伝統であり、その遺伝子は現編集部にも確実に引き継がれています。ケータイ小説やブログ、あるいは電子配信、電子読書端末まで、いまだかつてない〈環境変動〉がわたしたちの生に及びつつある今、時代精神を繊細に敏感に感じ取った小説家、批評家たちが毎月、原稿用紙にして計1000枚以上(単行本にして数冊分)の最新作を「新潮」を舞台に発信し続けています。
■日本語で表現されたあらゆる言葉=思考のために
デビュー間もない20代の新人からノーベル賞受賞作家までの最新作がひとつの誌面にひしめきあうのが「新潮」の誌面です。また、文芸の同時代の友人である音楽、映画、ダンス、建築、写真、絵画などの領域からも、トップクラスの書き手、アーティストが刺激的な原稿を毎号寄せています。文芸を中心にしっかりと据えながら、日本語で表現されたあらゆる言葉=思考の力を誌面に結集させたい――それが「新潮」という雑誌の願いです。