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小説新潮 2007年2月号

(毎月22日発売)

特別定価901円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2007/01/22

発売日 2007/01/22
JANコード 4910047010275
定価 特別定価901円(税込)

特集 時代小説 人情雪見酒
特別エッセイ
◆平岩弓枝/暦のはなし

待望の新シリーズスタート!
◆宇江佐真理/ちゃん―深川にゃんにゃん横丁―
「しゃばけ」シリーズ最新作
◆畠中 恵/男ぶり

【浮世の風は冷たいが、人の情けが燗をする】
めでたい祝言のはずだったが
◆諸田玲子/佳き日―お鳥見女房―
西洋の神と日本の神、ああ面倒
◆松井今朝子/直びの神
善人長屋の悪人たちが人助け
◆西條奈加/泥棒簪
そして家臣の譜は書き続けられる
◆乙川優三郎/遠い松原―露の玉垣―
憎い同士が交す眼差しと言葉
◆北原亞以子/月明かり(六)―慶次郎縁側日記―

【映画『魂萌え!』公開記念座談会】
◆桐野夏生/江上 剛/阪本順治
 男の都合、女の決断 どうする定年?

【人気作家読み切り競作】
眠れぬ夜は少し淫らな回想を
◆阿刀田 高/左掌の記憶
騙す者、騙される者は誰なのか?
◆逢坂 剛/わかれ話
ぼくにはハムスターしかいない
◆重松 清/拝啓ねずみ大王さま

軽老モーロー対談 ああ、何とか無事で最終回!
◆東海林さだお・赤瀬川原平/そしてモーローは続く篇

【特集 二〇〇七年「食欲」の旅】
今年は何食べる? 食いしん坊三英傑の座談会
◆秋元 康・犬養裕美子・永浜敬子
 挽き肉の逆襲が始まる!
全国「サイテー」レストラン劣伝
◆野瀬泰申/不味い店はさおだけ屋より潰れない
ここまで来た! 東西デパ地下進化論
◆吉野万理子/女王陛下のメンチカツサンドをねらえ!
◆土橋とし子・曽束政昭/浪花の食欲

麺類学紀行/四国独立リーグ篇
◆椎名 誠/麺の甲子園

〈最後の落語家〉語り下ろし自伝
◆立川談志/談志一代記…参議院時代を振り返る
 聞き手・吉川 潮

短期集中連載
◆野中 柊/プリズム

連載エッセイ
◆山田詠美/アンコ椿は熱血ポンちゃん
◆河口俊彦/盤上の人生 盤外の勝負

【好評連載小説】
警官の血/佐々木 譲
ソロモンの偽証/…宮部みゆき
がらくた(最終回)/江國香織
仮想儀礼/篠田節子
知りすぎた男たち/藤原正彦
廃墟の騎士/藤田宜永
風は山河より/宮城谷昌光
鬼哭鬼九郎/高橋克彦
【コラム招待席】
想い出TVジョン/筒井ともみ
腹立ち日記/清水 宏
わが師の恩/宮木あや子
ああ、恥ずかし/桜庭一樹
【コラム&エッセイ】
道を歩いていると/谷川俊太郎
昔はよくなかった/塩田丸男
川柳うきよ大学/小沢昭一
映画小僧参上!/立川志らく
昼下りの洋二/高橋洋二
しりとり漫畫/フジモトマサル

〔連載マンガ〕二階堂正宏 福山庸治
〔表紙にひとこと〕森 英二郎

読者の声
次号予告

◇第十九回「日本ファンタジーノベル大賞」募集要項
◇第三回「新潮エンターテインメント大賞」募集要項

編集長から

人情と食欲の冬
 世界的に暖冬と伝えられるこの冬。とはいえ吹きつける風は冷たく、いざなぎ景気越えと太鼓を叩かれても、ふところが温かくなった実感はとぼしい。
 そんな時季に持ってこいなのが時代小説、とりわけ市井の人情物。新シリーズ「深川にゃんにゃん横丁」をスタートさせる宇江佐真理氏、人気沸騰「しゃばけ」シリーズ最新作の畠中恵氏を始め、手練れがずらりと並ぶ。題して特集「人情雪見酒」。冷たい浮世を横目に、腹の底から暖まっていただければ幸い。
 お酒と来たら、つまみも欲しい。こちらは特集「2007年『食欲』の旅」で。秋元康氏、犬飼裕美子氏、永浜敬子氏の食いしん坊三人が、今年の「食」の流行を占う座談会「挽き肉の逆襲が始まる!」、数々の痛い実体験に基づく考証「全国『サイテー』レストラン劣伝」、詳細なイラスト付きルポ「東西デパ地下進化論」。キューブリックもびっくり、人類の(食欲の)進化を探る強力特集をどうぞ。


小説新潮編集長 高澤恒夫

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

雑誌主催・共催・発表誌の文学賞