【日本ファンタジーノベル大賞2026決定発表】
小説新潮 2025年12月号
(毎月22日発売)
| 発売日 | 2025/11/21 |
|---|---|
| JANコード | 4910047011258 |
| 定価 | 1,000円(税込) |
【日本ファンタジーノベル大賞2026決定発表】
◆大賞
加賀谷きよい/天を朱に染め─御伽草子異聞─(抄)
──御伽噺を蒐集するため老翁を訪ねた清右衛門。翁が語るは都を騒がせた鬼・朱天童子の伝説で
◆受賞の言葉
◆選評
恩田 陸 森見登美彦 ヤマザキマリ
「日本ファンタジーノベル大賞2027」募集要項
【歴代受賞作家競作】
◆明里桜良/小手毬と龍
──田舎で静かに暮らす専業主婦の咲枝。彼女の前に姿を現した龍神様の意外な願いとは……
◆藍銅ツバメ/遊郭にひそむ魔女
──男装の麗人が語る怪しい噂。誘われるように色里へ足を踏み入れたお嬢様が出会ったのは
【選考委員卒業記念対談】
◆恩田 陸×森見登美彦/ファンタジーは外からやってくる巨人
──全九回に及んだ選考を終え、ほっとした表情のふたり。グラスを片手に語るのは
【特集】あの場所でクリスマス
世界の、宇宙の、いろんな場所の、特別な日
◆森 絵都/ツリーを買いに
──例年よりも早いイルミネーション。僕は父さんと二人で
◆岩城けい/ヘイ、ダニー
──あの夏のクリスマス、暑さと渇きが連れ去ったものは……
◆岡本真帆/とおくですきとおる
──バイト最終日の夜。ファミレスで透子を待っていたのは
◆洛田二十日/聖夜は飛蝗に運ばれて
──今宵、僕は対岸へ飛翔する。愛の言葉を届けるために
◆パリュスあや子/七色の彼女
──傷心でパリを歩く。一緒の冬を楽しみにしていたけれど
◆酉島伝法/機密
──日本国の密命で、私は故郷へ降り立つ。スパイとして
〈マンガ〉
◆益田ミリ/クリスマスケーキの町
──幼かったころ、異国の聖夜を初めてイメージできたのは
【『ザ・ロイヤルファミリー』ドラマ化記念鼎談】
◆妻夫木聡×目黒 蓮×早見和真/ファンファーレが鳴っている
──山本周五郎賞、JRA賞馬事文化賞、W受賞の名作がTBS系日曜劇場に登場! 佳境を迎える撮影現場からお届けします
【短期集中連載】
◆平松洋子/昆布と大阪
──上方の味を慎ましく彩る立役者、昆布。その秘密に、技術と文化の両面から迫る
【連載第二回】
◆君嶋彼方/不詳の息子
──命を落とした息子。でも本当の我が子はまだ生きていて
◆向坂くじら/質問の教室
──優しくて頼もしい。それって本当に「いい先生」なの?
【連載エッセイ・ノンフィクション・マンガ】
◆彬子女王×池辺 葵/赤と青のガウン
◆ガク(真空ジェシカ)/饅頭以外ぜんぶこわい
◆こうの史代/かぐやサン
◆西原理恵子/ねこいぬ漫画かき
◆東村アキコ/おんな追分
◆群ようこ/じじばばは生きている
◆山脇りこ/ソロソロ、ひとり 私のためのひとりじかん
◆本の森──新刊文芸書から、選りすぐりを紹介
〈仕事・人生〉吉田大助
〈SF・ファンタジー〉北村浩子
〈ノンフィクション〉東えりか
【好評連載小説】
◆あさのあつこ/シクヌノ
◆奥田英朗/府中某重大事件
◆小池真理子/ソリチュード
◆宮城谷昌光/掌中小説 奇蹟の人
【バラエティコラム】
〈わたしの東京〉木野寿彦
〈あのとき聴いた音楽〉銭谷 侑
第十三回「新潮ミステリー大賞」募集要項
次号予告
この号の誌面
編集長から
『ザ・ロイヤルファミリー』出演者ふたりと
原作者の幸福な出会い
何度立ち会ってもわくわくする、新人賞の選考会。日本ファンタジーノベル大賞2026は、加賀谷きよいさんの平安エンタメ小説「天を朱に染め」に贈られました。本誌ではその抄録と選評を掲載、さらに今回で選考委員を退任される恩田陸さんと森見登美彦さんの対談は、さながら選考会の延長戦のよう。これまでの思い出からファンタジーとは何かという激論、果てはそれぞれの創作論まで、新人賞応募者だけでなく小説に関わるすべての人必読です。
そしてこちらは鼎談。TBS日曜劇場で放送中のドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」に出演中の妻夫木聡さんと目黒蓮さんに会うため、原作者の早見和真さんが撮影現場へ向かいました。お互いへの尊敬と愛にあふれたトークに心が温まります。
世界中のどこでも、クリスマスはやってくる。特集では森絵都さんをはじめとする六名が、地球上の様々な場所の聖夜を掌編で描きます。益田ミリさんの傑作マンガも!
小説新潮編集長 西麻沙子
次号予告
バックナンバー
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雑誌から生まれた本
小説新潮とは?

小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。
時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。
小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。
目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。
言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。
























































