第6回R-18文学賞 読者賞
「ラムネの泡と、溺れた人魚」石田瀬々

 
――石田さんは昨年もR-18文学賞に応募していただいて、最終選考まで残っていたんですよね。この度は読者賞受賞、おめでとうございます。小説はいつから書きはじめたのでしょうか?
2年前です。きっかけは豊島ミホさんの『青空チェリー』を読んだことでした。

――では、この賞に応募いただいたのもその影響で?
そうですね。『青空チェリー』を読んですぐに新潮社のホームページをチェックしたんですけど、その年の募集がまだ始まっていなかったんです。それで最初に坊っちゃん文学賞に小説を送って、次に青春文学大賞に応募しました。昨年のR-18文学賞への応募作も受賞作と同じで、学生が主人公の青春モノだったんですが、自分が暗い青春時代を過ごしていたのでそういう作品が好きみたいなんです(笑)。

――暗い青春……気になりますね。どんな学生時代を送られていたんですか?
うーん、制服着てみたけど、学校には行かない……半ニートみたいな(笑)。

――なるほど……学生時代からよく本は読まれていたんですか?
そうでもないですね。でもここ数年は、特定の作家さんの作品をよく読んでいます。特に、小説を書くきっかけとなった豊島ミホさん。それから山本文緒さんがすごく好きで、2ヶ月に1回“山本文緒月間”があるんです。全作品をどんと積み上げて、それを夜な夜な読むという(笑)。あとは柴崎友香さん、鈴木清剛さんとか。でもどちらかというと、もともとマンガばかり読んでいるタイプで、中でもジョージ朝倉さんの大ファンなんです。ペンネームも、彼女の『恋文日和』に出てくるキャラクターに因んでつけちゃったくらいで。

――今回応募いただいた作品は、セフレの男友だちへの切ない恋心を描いた作品ですね。読んでいて「うわ~痛い!」と胸に突き刺さる言葉が沢山あったのですが、これって実話ですか……(笑)?
違います(笑)。むしろあんまりこういうタイプの男の子って周りにいないなあ、と思いながら書きました。でも、友だちと話していると最近こういう男子は多いみたいですね。

――これからはどんな作品を書いていかれるんでしょうか?
とにかく今は何でも書いてみたいですね。でもやっぱり恋愛モノかなあ。 今回はありがとうございました。これから頑張ります。