第6回受賞作品
受賞の言葉
読者賞受賞

「ラムネの泡と、溺れた人魚」
石田瀬々(いしだ・ぜぜ)
1979年6月7日生れ。東京都在住。好きな作家は豊島ミホ、柴崎友香、鈴木清剛。好きなものは、猫、夕暮れ、九龍城砦、廃墟、鉄塔、コンビナート、トイカメラ、車中泊旅行。
受賞の言葉
このたびは、『女による女のためのR-18文学賞』という素敵な文学賞の読者賞を頂き、とても嬉しく思っています。
なにかをつくるひと、に、幼い頃から憧れていました。そして、自分もそうなりたいと思ってはいたものの、わたしは不器用で、なにも形にすることができませんでした。今回読者賞を頂けたこと、自分の作品がひとに認められたこと、は、とても光栄なことであり、熱をはらんだひとすじの光になりました。
とても拙い作品を、評価してくださった先生方、最終選考に残してくださった新潮社の方々、そして読んで一票投じてくださった皆様、ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございます。
やっと手に入れることができたこの小さなかけらを、きらきらひかるものに磨きあげ、これからもたくさん、いろんな「世界」をつくっていきたいと思います。
ほんとうに、ありがとうございました。