ホーム > 書籍詳細:ローマ人の物語 36―最後の努力〔中〕―

ローマ人の物語 36―最後の努力〔中〕―

塩野七生/著

473円(税込)

発売日:2009/08/28

  • 文庫

キリスト教の公認、その影響ははかり知れない。

紀元305年、ディオクレティアヌスが帝位から退き、新たに指名された四人の皇帝による第二次四頭政がはじまる。しかし、その後六人もの皇帝が乱立。その争いは内乱の様相を呈する。激しい政治闘争と三度の内戦ののちに勝ち残ったのは、東の正帝リキニウスと、のちの大帝と呼ばれることになる西のコンスタンティヌス。二人は共同で「ミラノ勅令」を発布し、一神教であるキリスト教を公認した。こうしてローマの良き伝統は跡形もなく崩れ去った。

目次
カバーの銅貨について
第二部 コンスタンティヌスの時代(紀元三〇六年―三三七年)
「四頭政(テトラルキア)」崩壊/皇帝六人/首脳会談/「公敵」マクセンティウス/決戦/歴史を創った戦闘/「ミルヴィウス橋の戦闘」/パッチワークの凱旋門/キリスト教公認
図版出典一覧

書誌情報

読み仮名 ローマジンノモノガタリ36サイゴノドリョク2
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 160ページ
ISBN 978-4-10-118186-8
C-CODE 0122
整理番号 し-12-86
ジャンル 世界史
定価 473円

著者プロフィール

塩野七生

シオノ・ナナミ

1937年7月7日、東京生れ。学習院大学文学部哲学科卒業後、イタリアに遊学。1968年に執筆活動を開始し、「ルネサンスの女たち」を「中央公論」誌に発表。初めての書下ろし長編『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』により1970年度毎日出版文化賞を受賞。この年からイタリアに住む。1982年、『海の都の物語』によりサントリー学芸賞。1983年、菊池寛賞。1992年より、ローマ帝国興亡の歴史を描く「ローマ人の物語」にとりくむ(2006 年に完結)。1993年、『ローマ人の物語I』により新潮学芸賞。1999年、司馬遼太郎賞。2002年、イタリア政府より国家功労勲章を授与される。2007年、文化功労者に選ばれる。2008ー2009年、『ローマ亡き後の地中海世界』(上・下)を刊行。2011年、「十字軍物語」シリーズ全4冊完結。2013年、『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』(上・下)を刊行。2017年、「ギリシア人の物語」シリーズ全3巻を完結させた。

関連書籍

判型違い

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

塩野七生
登録
世界史
登録

書籍の分類