大船渡線(4)津波が出会った小友駅

 三陸鉄道南リアス線(3)で紹介した綾里は、明治三陸津波で津波同士がぶつかるという惨事があり、大量の死者行方不明者を出した。東日本大震災では大船渡線小友駅がある広田半島の付け根で津波同士がぶつかった。大船渡線はこの広田半島の付け根を横断する。現地は水が引いた沼地のようになっていた。築堤はかろうじて判別できるものの、線路が完全に消失しているところもある。
 2面2線で列車行き違いができるホームも瓦礫だらけだった。地元の梅澤さんからお借りした写真にはコスモスの咲くホームが写っているが、そんなことは全く想像すらできない風景に変わっていた。


コスモスが咲く小友駅 撮影/梅澤直氏


上の写真とほぼ同じ構図で撮った。中央の家は押し流されて線路の上に 撮影/編集部 5月28日


駅舎がなくなり、ホームの破損も激しい 撮影/冨手淳 4月24日


駅前も瓦礫になってしまった 撮影/編集部 5月3日


ホームから陸前高田方面を見る 撮影/編集部 5月3日


大船渡線 <投稿日:2011年08月01日>
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