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特集【青の時代――大人のための青春小説】原田ひ香/白河三兎/はらだみずき/坂井希久子/小林早代子/加藤千恵/大沼紀子/みうらじゅん/藤田宜永

小説新潮 2016年5月号

(毎月22日発売)

930円(税込)

雑誌の仕様

発売日:2016/04/22

発売日 2016/04/22
JANコード 4910047010565
価格 930円(税込)

特集【青の時代――大人のための青春小説】

◆原田ひ香/おっぱい革命
――憧れのマンションを購入した市瀬。だがそこには思わぬ落し穴が

白河三兎/旅は道連れ世は情け
――大型客船に揺られ、僕は式根島に向かう。彼女を救うために

はらだみずき/あの頃のにおい
――締切り直前に作家からの連絡。もしや依頼が忘れられていた――?

◆坂井希久子/ただひとりの人
――自宅にかかってきた無言電話。私はかつての自分を思い出していた

◆小林早代子/犬は吠えるがアイドルは続く
――夢を叶えてアイドルになったあたし。相方の希は常にクールで

加藤千恵/似ていないステージ
――ピアノはいつも私の味方。絶対に裏切らないと思っていた。なのに

大沼紀子/こぼれ落ちた夏の話
――あの時、私は少しだけ私を逸脱した。千冬との出会いがあったから

みうらじゅん/僕のスター
――学祭に呼んだミュージシャン。憧れだったけど、今は落ち目で

藤田宜永/恋物語
――たまたま路上で出会った老女。彼女が探していたのは“青春”だった

【読切短篇】
◆中島京子/ずっと前からここにいる
――その喫茶店で、確かに彼女は浮いていた。そのはずだ、だって彼女は「みらい」から来たのだから……

林真理子/浜岡夫人のコンサート
――語学堪能、並外れた美貌、豊かな人脈。才色兼備のプレスの中にあって、伝説と化した、浜岡由里子の人生

畠中 恵/あいしょう しゃばけ
――幼い一太郎の世話をするため、おぎんの命で長崎屋へ行くことになった仁吉と佐助。三人のはじまりの物語

【連載第二回】
椎名 誠/銀河系の針の穴
――世界中を旅したシーナさんが選ぶ、最良の乗り物は「馬」 。つぶらな瞳に潜む、知られざる生態とは

◆矢部太郎/大家さんと僕
――上品で親切でチャーミングな大家さん。僕は大家さんとの距離を縮めようと努力するけど……

【連載コラム】
◆本の森
――新刊文芸書から、選りすぐりのお薦めを紹介
〈歴史・時代〉田口幹人/〈SF・ファンタジー〉石井千湖/〈恋愛・青春〉名久井直子

【好評連載小説】
相場英雄/不発弾
赤川次郎/7番街の殺人
伊吹有喜/カンパニー
逢坂 剛/鏡影劇場
小島慶子/陽だまりの宴
西條奈加/八人のゴメス
高杉 良/小説・めぐみ園の夏
貫井徳郎/邯鄲の島遥かなり
初野 晴/世界の果ては二つ
増田俊也/北海タイムス物語
山本一力/カズサビーチ ようそろ
山本文緒/自転しながら公転する
柚木麻子/BUTTER

【連載エッセイ・ノンフィクション】
角幡唯介/ある鮪漁師の漂流
黒田龍之助/物語を忘れた外国語
酒井順子/源氏姉妹(しすたあず)
佐藤 優/落日の帝国 プラハの憂鬱
西きょうじ/そもそも

第二九回「山本周五郎賞」候補作発表
第四回「新潮ミステリー大賞」募集要項
次号予告/編集後記

編集長から

二十三年前の春
 異動は告げられたものの、まだ週刊誌編集部での仕事が残っている状況で、本誌の五代前の編集長から呼び出しがかかった。「時代小説特集で深川散策記を書いてもらうんだけど、君が担当だ。取材に立ち会うよね?」新たな上司の指示に逆らえるはずもなく、休日を返上して富岡八幡宮に向かった。
 程なく境内に駆け込んできた小柄な女性作家は、「ミヤベミユキです!」と朗らかに挨拶された。伺えば同い年とのことで、一方的に親近感を覚えた。そして何の根拠もないのに、これから身を置く文芸の世界で、何とかやっていけそうな気がしてきた。
 あの春から二十三年。いったんは本誌を離れたが、このほど十年ぶりに復帰することになった。「ひと昔」前の経験は役に立たず、前任編集長が準備してくれた五月号を粗相なく世に送ることで精一杯だ。特集は「青の時代――大人のための青春小説」。新鋭から達人まで、九つの「青春」の読み比べが楽しい。


小説新潮編集長 江木裕計

バックナンバー

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雑誌から生まれた本

小説新潮とは?

 小説新潮は戦後まもない一九四七年に創刊されました。以来、文学史に名をとどめる作家で、小説新潮に登場したことのない名前を探すほうが困難なほど、数多の文豪、巨匠、新進気鋭による名作、名シリーズが誌面を飾ってきました。

 時代は変わり、新しい作家、若い書き手も次々に現れます。変わらないのは「小説を読む楽しみ」を大切にすること。現代小説、時代小説、ミステリー、恋愛、官能……。ジャンルにこだわらず、クオリティの高い、心を揺り動かされる小説を掲載していきます。

 小説と並ぶ両輪が、エッセイと豊富な読物です。小説新潮では、毎号、ボリュームのある情報特集や作家特集を用意しています。読み応えは新書一冊分。誰かに教えたくなる情報が、きっとあります。

 目指すのは、大人の小説、大人の愉しみが、ぎっしり詰まった雑誌です。経験を重ね、人生の陰翳を知る読者だからこそ楽しめる小説、今だからこそ必要とされる情報を、ぎっしり詰め込んでいきたい。

 言葉を換えれば、「もうひとつの人生を体験する小説誌」。時には主人公たちの息遣いに寄り添い、またある時には人生の新たな側面を見つけるささやかなヒントになれば――そう願っています。
 ほんの少しかもしれませんが、小説新潮で毎月の生活がきっと変わるはずです。

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