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明けましたぼくぼくステーション

 チーム僕僕は年末年始、蓬莱山各地(担当Nさんの溶岩ゴルフコースなど)へ旅立っておりましたので、このご挨拶が2009年一発目の更新となります。本年もさらに楽しい僕僕ワールドを皆さまにご紹介してまいりますので、よろしくお願い申し上げます!

 いやーそれにしてもなんですな。大晦日から新年にかけて、私は川べりのあばら家でシオマネキのごとく穴から目と指先だけを出して暮らしておったわけです。引きこもって読む沢木耕太郎さんの「深夜特急」、やはり素晴らしいですね。京都から淀川を渡って吹き付けてくる北風の中に、中東のもったりと熱い香りが混じってくるようでした。げに読書は世界で一番安くすむ旅行でございます。あと時間も距離も稼げるといえば塩野七生さんのご存知「ローマ人の物語」も。景気がこんなありさまの今だからこそかもしれませんが、歴史上の出来事が圧倒的なリアリティーを持って迫ってきますよ。カーテンを裸体に巻きたくなります。どちらも新潮文庫から私の応援などまったく不要なほどに好評発売中です。この冬は「読書de旅行」がイチ押しの娯楽! あ、異世界にお出かけしたいなぁと思われた際は是非、『僕僕先生』と『薄妃の恋』で。

 もちろん、肝心の僕僕先生シリーズも年頭から動き出しておりますよ。一月二十二日発売の「小説新潮」二月号において、短編が掲載されます。それにそれに、この春いよいよ僕僕先生の第三弾ががががが! ぼんぼんおーえん団!

 そんな感じでこれからの一年も、僕僕先生とぼくぼくステーションの行く末を一つ生暖かい目でお見守りくださいませ。

ひで山
2009年1月15日