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風立ちぬ・美しい村

堀辰雄/著

473円(税込)

発売日:1951/01/29

  • 文庫
  • 電子書籍あり

それは死の味のする幸福だった――。サナトリウムで育まれた奇跡的な愛。繊細な心理を捉えた傑作2編。

風のように去ってゆく時の流れの裡に、人間の実体を捉えた「風立ちぬ」は、生きることよりは死ぬことの意味を問い、同時に死を越えて生きることの意味をも問うている。バッハの遁走曲(フ-ガ)に思いついたという「美しい村」は、軽井沢でひとり暮しをしながら物語を構想中の若い小説家の見聞と、彼が出会った少女の面影を、音楽的に構成した傑作。ともに、堀辰雄の中期を代表する作品である。

目次
美しい村
序曲
美しい村

暗い道
風立ちぬ
序曲

風立ちぬ

死のかげの谷
注解 谷田昌平
堀辰雄 人と作品 中村真一郎
『風立ちぬ・美しい村』について 丸岡 明
年譜

書誌情報

読み仮名 カゼタチヌウツクシイムラ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 240ページ
ISBN 978-4-10-100402-0
C-CODE 0193
整理番号 ほ-1-2
ジャンル 文芸作品
定価 473円
電子書籍 価格 440円
電子書籍 配信開始日 2013/07/05

著者プロフィール

堀辰雄

ホリ・タツオ

(1904-1953)東京生れ。東大国文科卒。一高在学中より室生犀星、芥川龍之介の知遇を得る。1930年、芥川の死に対するショックから生と死と愛をテーマにした『聖家族』を発表し、1934年の『美しい村』、1938年『風立ちぬ』で作家としての地位を確立する。『恢復期』『燃ゆる頬』『麦藁帽子』『旅の絵』『物語の女』『菜穂子』等、フランス文学の伝統をつぐ小説を著す一方で、『かげろふの日記』『大和路・信濃路』等、古典的な日本の美の姿を描き出した。

判型違い

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