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大和古寺風物誌

亀井勝一郎/著

605円(税込)

発売日:1953/04/07

  • 文庫

1300年の昔、新しく渡来した信仰をめぐる飛鳥・白鳳の昏迷と苦悩と法悦に満ちた祈りから、やがて天平の光まどかなる開花にいたるまで、三時代にわたる仏教文化の跡をたずねる著者の、大和への旅、斑鳩(いかるが)の里の遍歴の折々に書かれた随想集。傷ついた自我再生の願いをこめた祈りの書として、日本古代の歴史、宗教、美術の道標として、また趣味の旅行記として広く愛読される名著である。

目次
斑鳩宮
飛鳥の祈り
救世観音
書簡
法隆寺
初旅の思い出
金堂の春
宝蔵殿にて
鳥仏師
中宮寺
思惟の像
天寿国曼荼羅
微笑について
法輪寺
荒廃
虚空蔵菩薩
薬師寺

白鳳の光
塔について
唐招提寺

円柱と翼
東大寺
天平の花華
大仏殿にて
不空羂索観音
講堂の址
新薬師寺
高畑の道
薬師信仰について
 あとがき

書誌情報

読み仮名 ヤマトコジフウブツシ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 240ページ
ISBN 978-4-10-101301-5
C-CODE 0195
整理番号 か-3-1
ジャンル エッセー・随筆、作品集
定価 605円

著者プロフィール

亀井勝一郎

カメイ・カツイチロウ

(1907-1966)函館生れ。東大美学科在学中「新人会」に加わり大学を中退。1928(昭和3)年、三・一五事件で検挙される。保釈後日本プロレタリア作家同盟に所属するが転向して、1935年同人誌「日本浪曼派」を創刊。1943年『大和古寺風物誌』を刊行。戦後は宗教的立場から文明批評を試み、1950年『現代人の研究』で読売文学賞受賞。1959年から連載を開始した『日本人の精神史研究』で1965年菊池寛賞受賞。『亀井勝一郎全集』全21巻補巻3がある。

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