ホーム > 書籍詳細:オレたちのプロ野球ニュース―野球報道に革命を起こした者たち―

オレたちのプロ野球ニュース―野球報道に革命を起こした者たち―

長谷川晶一/著

781円(税込)

発売日:2021/03/27

  • 文庫

みんな「プロ野球ニュース」に夢中だった。その誕生から地上波撤退までを追ったドキュメント。

1976年4月1日、「こんばんは、プロ野球ニュースです ! 」という初代キャスター佐々木信也の第一声で、のちに伝説として語られるスポーツニュースは始まった――。歴代キャスター、解説者、各局アナウンサー、番組スタッフなど20人以上の関係者へのインタビューをもとに、プロ野球の魅力を余すところなく伝えて、その発展に寄与した国民的番組の誕生から地上波撤退までを追ったドキュメント。

目次
はじめに――『11PM』をぶっ潰せ!
第一章 伝説の始まり――76年4月1日、放送開始
圧倒的な視聴率、無敵の『11PM』
高島忠夫、土居まさる、大橋巨泉……、司会者は誰に?
5本のCM枠にスポンサー12社が殺到
緊張の初回放送と開始早々の大トラブル
すぐに称賛、激励の声がフジテレビに
番組開始直後に入った横槍
第二章 シーズンオフも攻めろ!――90日間の過酷な挑戦
曜日ごとに5つの強力企画を立案
大杉勝男の「わがふるさと」
2泊3日で53個の弁当を食べ尽くす!
若手スタッフの教育係だった豊田泰光
第三章 プロ野球報道革命――裏方たちの奮闘
「無音」から、「音付き」への一大転機
映像と音に28コマ分のズレが生じる
大阪の「編集の神様」が誕生するまで
佐々木信也がほれぼれとした「神業」
大学生アルバイトの奮闘
アルバイト学生から関テレアナウンサーへ
第四章 FNSグループの底力――系列局の誇り、名物アナたちの流儀
早大野球部から関西テレビへ
関西では、関西の「色」を出す
名古屋には名古屋のプライドが
顔が見え、景色が見えるアナウンサーに
第五章 怪物・みのもんたの躍動――「珍プレー・好プレー」ブレイク
サラリーマンとキャスターの兼業
人気企画「珍プレー・好プレー」の誕生
「珍プレー・好プレー」が特番に
放送枠拡大、「テレビ大賞」優秀番組賞受賞
第六章 突然のキャスター交代劇――佐々木信也、降板
番組の運命を変えた、「ある人事異動」
萩本欽一からビートたけしの時代へ
秘密裏に進められた「改革プロジェクト」
87年暮れ、佐々木信也の降板が決定
未経験OLをゴルフ場でスカウト
入社2年目・中井美穂を大抜擢
そして、メインキャスターは野崎昌一に
第七章 新たなる旅立ち――新キャスターたちの奮闘
ぐつぐつと鍋の煮える音だけが響く部屋で
新たなスタジオ、セットで新生『プロ野球ニュース』スタート
新キャスター、それぞれの奮闘
中井美穂への大ブーイング
第八章 放送5000回達成――番組14年目の総決算
若き解説者三人が新キャスターに
5000回記念シリーズ放送
豪華ゲストが続々登場する異色対談
第九章 地上波撤退、突然の終焉――きっかけは日韓ワールドカップ
Jリーグ発足の余波を受けて
阪神・淡路大震災で感じた選手たちとの絆
選手と密に接することで芽生えた野球への愛情
巨人戦視聴率低下とともに始まった迷走
涙なき、フィナーレのとき
第十章 それぞれの、それから――あれから15年……
「野球人気低下」を憂いながら
アナウンサーたちの「それから」
女性キャスターたちの「それから」
歴代編集長、そして佐々木信也の「それから」
おわりに――すべての取材を終えて……
文庫版あとがき
スペシャル鼎談「ここからすべてが始まった」
佐々木信也×土橋正幸×関根潤三
年表 プロ野球界と『プロ野球ニュース』のおもな出来事
参考文献

書誌情報

読み仮名 オレタチノプロヤキュウニュースヤキュウホウドウニカクメイヲオコシタモノタチ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 384ページ
ISBN 978-4-10-102641-1
C-CODE 0195
整理番号 は-77-1
ジャンル ノンフィクション
定価 781円

著者プロフィール

長谷川晶一

ハセガワ・ショウイチ

1970(昭和45)年、東京都生れ。早稲田大学商学部卒。出版社勤務を経て、2003(平成15)年にノンフィクションライターに。2005年よりプロ野球12球団すべてのファンクラブに入会し続ける、世界でただひとりの「12球団ファンクラブ評論家(R)」。著書に『プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた ! ―涙と笑いの球界興亡クロニクル』『いつも、気づけば神宮に―東京ヤクルトスワローズ「9つの系譜」』『幸運な男―伊藤智仁 悲運のエースの幸福な人生』『96敗―東京ヤクルトスワローズ それでも見える、希望の光』『再起―東京ヤクルトスワローズ 傘の花咲く、新たな夜明け』『虹色球団―日拓ホームフライヤーズの10カ月』『詰むや、詰まざるや―森・西武vs野村・ヤクルトの2年間』など多数。

Twitter (外部リンク)

Facebook (外部リンク)

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

長谷川晶一
登録

書籍の分類