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フェルメールの憂鬱

望月諒子/著

935円(税込)

発売日:2024/05/29

  • 文庫
  • 電子書籍あり

フェルメールの絵をめぐり、天才詐欺師たちの予測不可能×空前絶後の騙し合いが始まる!

未発見のフェルメール作品『ニンフと聖女』がスイスで見つかった。その直後ニューヨークのメトロポリタン美術館からフェルメールの代表作『少女』が強奪され、日本人に買い取られたという情報が流れる。2枚の絵をめぐり絡み合うさまざまな思惑と、周到に張り巡らされていく幾重もの罠。天才詐欺師、悪徳画商、宗教団体教祖――くせ者たちによる騙し合いに勝利して、最後に絵を手にするのは!?

書誌情報

読み仮名 フェルメールノユウウツ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 ヨハネス・フェルメール「少女」 1665-67 所蔵・撮影者:メトロポリタン美術館/カバー写真、(C)AID/カバー写真、amanaimages/カバー写真、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 368ページ
ISBN 978-4-10-103344-0
C-CODE 0193
整理番号 も-47-21
ジャンル 文学・評論
定価 935円
電子書籍 価格 935円
電子書籍 配信開始日 2024/05/29

担当編集者のひとこと

フェルメールの絵をめぐる、空前絶後の騙し合い! 傑作ミステリーの幕が開く!

 光の魔術師と称され、今なお多くの人を魅了してやまない画家・フェルメール。そんなフェルメールの「未発見作品」がスイスで見つかり、世界中が沸き立ちます。ところがその直後、ニューヨークのメトロポリタン美術館では、フェルメールの代表作『少女』が強奪される事件が発生! さらにその絵は、日本人に買い取られたという情報が流れ……

 2枚の絵をめぐり絡み合うさまざまな思惑と、周到に張り巡らされていく幾重もの罠。天才詐欺師、悪徳画商、宗教団体教祖――くせ者たちによる騙し合いに勝利して、最後に絵を手にするのは!? 

 本作は、16万部突破のベストセラー『蟻の棲み家』によって注目されている作家・望月諒子さんの美術ミステリーです。今回の文庫化に際しては、作品と深い関わりのある『青いターバンの少女』や『牛乳を注ぐ女』など、現存するフェルメールの全37作品をカラーで収録しました。フェルメールの魅力や、その謎にも迫る、ミステリー好きのみならず絵画好きも大満足の内容となっています。

 同時に、『蟻の棲み家』で見られたような著者の社会問題へのまなざしは本作でも健在です。作中では「宗教団体への多額の献金と信者家族」というテーマも扱われており、現実の問題と重ね合わせて読む方も多いでしょう。

 痛快にして深淵な傑作ミステリーを、この機会にぜひお手に取りください!

2024/06/05

著者プロフィール

望月諒子

モチヅキ・リョウコ

愛媛県生れ。2001(平成13)年、『神の手』(電子書籍)でデビュー。2011年『大絵画展』で日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。主な著書に『呪い人形』『腐葉土』『蟻の棲み家』『野火の夜』『フェルメールの憂鬱』『哄う北斎』『最後の記憶』『壺の町』『ソマリアの海賊』『田崎教授の死を巡る桜子准教授の考察』『鱈目講師の恋と呪殺。 桜子准教授の考察』などがある。

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