
放浪・雪の夜―織田作之助傑作集―
693円(税込)
発売日:2024/03/28
- 文庫
太宰治・坂口安吾の盟友にして、大阪が生んだ不世出の物語作家。その名作を全1冊に!
『夫婦善哉』の作者であり、太宰治、坂口安吾の盟友としても知られる織田作之助。その作品の魅力は豊かな物語性にある。料理人順平の流浪の旅を描く「放浪」。別府へと逃れ落ちた男と女――「雪の夜」。商才に優れた男が家を再興する芥川賞候補作「俗臭」。龍馬に慕われた寺田屋お登勢の半生「蛍」。織田文学の研究者が厳選した11編を収録。波瀾万丈そして人情。大阪が生んだ唯一無二の作家がここにいる。
目次
放浪
雪の夜
馬地獄
俗臭
人情噺
天衣無縫
高野線
蛍
四月馬鹿
神経
郷愁
雪の夜
馬地獄
俗臭
人情噺
天衣無縫
高野線
蛍
四月馬鹿
神経
郷愁
注解・編者解説 斎藤理生
書誌情報
読み仮名 | ホウロウユキノヨルオダサクノスケケッサクシュウ |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
装幀 | 森英二郎/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 320ページ |
ISBN | 978-4-10-103703-5 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | お-2-2 |
ジャンル | 文学・評論 |
定価 | 693円 |
著者プロフィール
織田作之助
オダ・サクノスケ
(1913-1947)大阪市の仕出し屋の家に生れる。三高時代から文学に傾倒し、1935(昭和10)年に青山光二らと同人誌『海風』を創刊。自伝的小説「雨」を発表して注目される。1939年「俗臭」が芥川賞候補、翌年「夫婦善哉」が『文芸』推薦作となるが、次作「青春の逆説」は奔放さゆえに発禁処分となった。戦後は「それでも私は行く」をいち早く夕刊に連載、1946年には当時の世俗を活写した短編「世相」で売れっ子となった。12月ヒロポンを打ちつつ「土曜夫人」を執筆中喀血し、翌年1月死去。
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