ホーム > 書籍詳細:日本の昔話

日本の昔話

柳田国男/著

539円(税込)

発売日:1983/06/28

  • 文庫

藁が家に変わった!? 猿の尾は長かった!? 昔話って実はスリリング!

「聴耳頭巾」「瓜子姫」「藁しべ長者」など、広く世に知られた話から「猿の尾はなぜ短い」や「海の水はなぜ鹹(から)い」など、古くから語り伝えられた形をそのまま残したものまで。私たちを育んできた昔話のかずかずを、民俗学の先達が各地からあつめて美しい日本語で後世に残そうとした名著。人間と動物たちとの騙しくらべや、長者ばなしのなかに、日本人の素朴な原型を見ることができるだろう。

目次
新訂版の始めに
はしがき
猿の尾はなぜ短い
海月骨無し
雀と啄木鳥
鳩の孝行
時鳥の兄弟
時鳥と百舌
梟染め屋
蝉と大師様
鷦鷯も鷹の仲間
狸と田螺
貉と猿と獺
猿と猫と鼠
猿と蟇との餅競走
猿聟入り
山の神の靭
鷲の卵
弘済和尚と海亀
猿正宗
春の野路から
黄金小臼
はなたれ小僧様
松子の伊勢参り
水蜘蛛
泥鼈の親方
やろか水
御辛労の池
米良の上漆
蟹淵と安長姫
竜宮の鐘
山父のさとり
飯食わぬ女房
牛方と山姥
天道さん金ん網
鬼と神力坊
金剛院と狐
俄か入道
小僧と狐
片目の爺
比治山の狐
芝右衛門狸
山伏の狸退治
湊の杙
狐が笑う
夢を買うた三弥大尽
蛸島の虻
だんぶり長者
藁しべ長者
炭焼小五郎
二十騎が原
長者の宝競べ
会津の鶴塚
湖山の池
梅木屋敷
本取山
鶯姫
瓜子姫
米嚢粟嚢
山姥の宝蓑
竈神の起り
矢村の弥助
狐女房
盲の水の神
爺に金
大歳の焚き火
笠地蔵
団子浄土
瘤二つ
奥州の灰まき爺
海の水はなぜ鹹い
八石山
犬頭糸
狐の恩返し
聴耳頭巾
雀の宮
黒鯛大明神
蜥蜴の目貫
長崎の魚石
瓜の大事件
死後の占い
乞食の金
拾い過ぎ
山賊の弟
力士と産女
女の大力
大い子の握り飯
日田の鬼太夫
稲妻大蔵
藤抜き喜内
阿波の大力熊野の大力
仁王とが王
旦九郎と田九郎
分別八十八
二反の白
無言くらべ
古屋の漏り
清蔵の兎
鳩の立ち聴き
杖つき虫
首筋に蒲団
知ったかぶり
やせ我慢
慾ふか
物おしみ
盗み心
聟の世間話
下の国の屋根
博奕の天登り
空の旅
昭和三十五年版の序
解説 小澤俊夫

書誌情報

読み仮名 ニホンノムカシバナシ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 小林敏也/カバー装画、新潮社装幀室/デザイン
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 208ページ
ISBN 978-4-10-104703-4
C-CODE 0139
整理番号 や-15-3
ジャンル 伝承・神話、文化人類学・民俗学
定価 539円

著者プロフィール

柳田国男

ヤナギタ・クニオ

(1875-1962)兵庫県生れ。東京帝大法科卒。農商務省に入り、法制局参事官、貴族院書記官長を歴任。のち朝日新聞社に入り、国際連盟委任統治委員も務める。その間、1909(明治42)年に『後狩詞記』を刊行、1913(大正2)年には雑誌「郷土研究」を創刊、1935(昭和10)年には民間伝承の会(のちの日本民俗学会)を創始して、日本民俗学の確立と研究の普及に努めた。1951年文化勲章受章。『遠野物語』をはじめとした膨大な著作は『定本柳田国男集』全36巻に収められている。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

柳田国男
登録
伝承・神話
登録
文化人類学・民俗学
登録

書籍の分類