小説家の休暇
737円(税込)
発売日:1982/01/27
- 文庫
三島が考え、憂い、悩んだ創作のすべてに繋がる根源。
作家というものは、いつもその時代と、娼婦のように、一緒に寝るべきであるか?――日記という形式を用いて、小説、戯曲、世相、さらには人間概念にまで縦横無尽に思索を進めた、三島文学の哲学的根幹を示す論考「小説家の休暇」。死の前年に連載が始まり、未完のまま終わった「日本文学小史」。卓越した批評眼で過去から未来に至るまで、日本を見通した評論10篇。
目次
小説家の休暇
重症者の兇器
ジャン・ジュネ
ワットオの《シテエルへの船出》
私の小説の方法
新ファシズム論
永遠の旅人―川端康成氏の人と作品
楽屋で書かれた演劇論
魔―現代的状況の象徴的構図
日本文学小史
重症者の兇器
ジャン・ジュネ
ワットオの《シテエルへの船出》
私の小説の方法
新ファシズム論
永遠の旅人―川端康成氏の人と作品
楽屋で書かれた演劇論
魔―現代的状況の象徴的構図
日本文学小史
解説 田中美代子
書誌情報
読み仮名 | ショウセツカノキュウカ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
装幀 | rambo182/カバー写真、Getty Images/カバー写真、新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 384ページ |
ISBN | 978-4-10-105030-0 |
C-CODE | 0195 |
整理番号 | み-3-30 |
ジャンル | エッセー・随筆、評論・文学研究、ノンフィクション、ビジネス・経済 |
定価 | 737円 |
著者プロフィール
三島由紀夫
ミシマ・ユキオ
(1925-1970)東京生れ。本名、平岡公威(きみたけ)。1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。1949年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文学賞)、1965年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。1970年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される。
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