
サド侯爵夫人・わが友ヒットラー
649円(税込)
発売日:2020/10/28
- 文庫
炙り出される「エロスの咎(とが)」「貞淑な妻」の本意とは?
倒錯した愉楽の使徒・サド侯爵。風俗壊乱で獄にある彼を、妻ルネは十八年にわたり待ち続ける。だが釈放の刹那、一転、修道院へと向かう決意を固め……。果して妻は、夫の何を信じていたのか(「サド侯爵夫人」)。血塗られた粛清の奥底に潜む、独裁者を衝き動かした狂気とは?(「わが友ヒットラー」)。互いに照応し合う「一対の作品」と自ら評した、代表的戯曲2篇。【新装版】
目次
サド侯爵夫人
わが友ヒットラー
わが友ヒットラー
*
自作解題
解説 平野啓一郎
書誌情報
読み仮名 | サドコウシャクフジンワガトモヒットラー |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
装幀 | Print Collector/カバー写真、Bettmann/カバー写真、Getty Images/カバー写真、新潮社装幀室/デザイン |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 256ページ |
ISBN | 978-4-10-105050-8 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | み-3-27 |
ジャンル | 戯曲・シナリオ |
定価 | 649円 |
著者プロフィール
三島由紀夫
ミシマ・ユキオ
(1925-1970)東京生れ。本名、平岡公威(きみたけ)。1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。1949年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文学賞)、1965年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。1970年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される。
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