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ポラーノの広場

宮沢賢治/著

880円(税込)

発売日:1995/01/30

  • 文庫

イーハトーヴォから聞こえてくる賢治の足音。自伝的表題作、代表作「風の又三郎」の初稿を含む、珠玉の17編。

あなたが宮沢賢治に最初にであった時、心がどんなふうに動いたか覚えていますか――つめくさのあかりを辿って訪ねた伝説の広場をめぐる顛末を、自伝的思い深く描いた表題作、ブルカニロ博士が現れる「銀河鉄道の夜〔初期形第三次稿〕」、本物の風の子又三郎の話「風野又三郎」、「いちょうの実」など童話17編。多彩な作品の複雑な成立の秘密もうかがい知れて、魅力をさらに堪能できる一冊。

目次
いちょうの実
まなづるとダァリヤ
鳥箱先生とフウねずみ
林の底
十力の金剛石
とっこべとら子
若い木霊
風野又三郎
ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記
ガドルフの百合
種山ヶ原
タネリはたしかにいちにち噛んでいたようだった
氷河鼠の毛皮
税務署長の冒険
銀河鉄道の夜〔初期形第三次稿〕
ポラーノの広場
竜と詩人
注解 天沢退二郎
贈与する人 中沢新一
収録作品について 天沢退二郎
年譜

書誌情報

読み仮名 ポラーノノヒロバ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 560ページ
ISBN 978-4-10-109208-9
C-CODE 0193
整理番号 み-2-8
ジャンル 文芸作品
定価 880円

著者プロフィール

宮沢賢治

ミヤザワ・ケンジ

(1896-1933)明治29年、岩手県花巻生れ。盛岡高等農林学校卒。富商の長男。日蓮宗徒。1921(大正10)年から5年間、花巻農学校教諭。中学時代からの山野跋渉が、彼の文学の礎となった。教え子との交流を通じ岩手県農民の現実を知り、羅須地人協会を設立、農業技術指導、レコードコンサートの開催など、農民の生活向上をめざし粉骨砕身するが、理想かなわぬまま過労で肺結核が悪化、最後の5年は病床で、作品の創作や改稿を行った。生前刊行されたのは、詩集『春と修羅』童話集『注文の多い料理店』(1924)のみ。

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