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井上成美

阿川弘之/著

1,100円(税込)

発売日:1992/07/29

  • 文庫
  • 電子書籍あり

一億総玉砕だけは避けねばならぬ。孤高にして清貧。日米開戦を強硬に反対した、最後の海軍大将の反骨心溢れる生涯。

昭和五十年暮、最後の元海軍大将が逝った。帝国海軍きっての知性といわれた井上成美である。彼は、終始無謀な対米戦争に批判的で、兵学校校長時代は英語教育廃止論をしりぞけ、敗戦前夜は一億玉砕を避けるべく終戦工作に身命を賭し、戦後は近所の子供たちに英語を教えながら清貧の生活を貫いた。「山本五十六」「米内光政」に続く、著者のライフワーク海軍提督三部作完結編。

  • 受賞
    第19回 日本文学大賞

書誌情報

読み仮名 イノウエセイビ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 724ページ
ISBN 978-4-10-111014-1
C-CODE 0193
整理番号 あ-3-7
ジャンル 文芸作品、歴史・時代小説
定価 1,100円
電子書籍 価格 1,034円
電子書籍 配信開始日 2016/04/01

著者プロフィール

阿川弘之

アガワ・ヒロユキ

(1920-2015)広島市生まれ。1942(昭和17)年、東大国文科を繰上げ卒業し、海軍予備学生として海軍に入る。戦後、志賀直哉の知遇を得て師事。1953年、学徒兵体験に基づく『春の城』で読売文学賞を受賞。同世代の戦死者に対する共感と鎮魂あふれる作品も多い。芸術院会員。主な作品に『雲の墓標』『舷燈』『暗い波濤』『志賀直哉』のほか、『山本五十六』『米内光政』『井上成美』の海軍提督三部作がある。

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