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忘却の河

福永武彦/著

649円(税込)

発売日:1969/05/02

  • 文庫
  • 電子書籍あり

孤独と愛と死と芸術を凝視し続けた小説世界――。いまもなお鮮烈な傑作長篇。池澤夏樹氏の解説エッセイを収録。

「忘却(レーテー)」。それは「死」(タナトス)と「眠り」(ヒュプノス)の姉妹。また、冥府の河の名前で、死者はこの水を飲んで現世の記憶を忘れるという――。過去の事件に深くとらわれる中年男、彼の長女、次女、病床にある妻、若い男、それぞれの独白。愛の挫折とその不在に悩み、孤独な魂を抱えて救いを希求する彼らの葛藤を描いて、『草の花』とともに読み継がれてきた傑作長編。池澤夏樹氏の解説エッセイを収録。

書誌情報

読み仮名 ボウキャクノカワ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 368ページ
ISBN 978-4-10-111502-3
C-CODE 0193
整理番号 ふ-4-2
ジャンル 文芸作品
定価 649円
電子書籍 価格 495円
電子書籍 配信開始日 2014/10/31

著者プロフィール

福永武彦

フクナガ・タケヒコ

(1918-1979)1918年、福岡県生まれ。一高在学中から詩作を始める。東大仏文科卒。1948年、詩集『ある青春』、短篇集『塔』、1952年、長篇小説『風土』を発表、注目を集める。1954年、長篇小説『草の花』により、作家としての地歩を確立。以後、学習院大学で教鞭をとる傍ら『冥府』『廃市』『忘却の河』『海市』など、叙情性豊かな詩的世界のなかに鋭い文学的主題を見据えた作品を発表。1961年『ゴーギャンの世界』で毎日出版文化賞、1972年『死の島』で日本文学大賞を受賞。1979年、死去。

判型違い

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