愛の試み
539円(税込)
発売日:1975/05/28
- 文庫
〈人が生きる本質的な基盤として孤独があり、愛とは運命によってその孤独が試みられることに対する人間の反抗に他ならない。〉と考える著者が、愛と孤独についての一切の妥協を排した思索の跡を綴るエッセイ。挿話として掌編小説9編を併録する。人間を豊かにする愛の諸相を分析し、また愛の陥り易い錯覚にも鋭い視線を向けて、愛の問題に直面する人々に多くの示唆と力を与える名著。
書誌情報
読み仮名 | アイノココロミ |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 176ページ |
ISBN | 978-4-10-111506-1 |
C-CODE | 0195 |
整理番号 | ふ-4-6 |
ジャンル | エッセー・随筆、評論・文学研究、ノンフィクション、ビジネス・経済 |
定価 | 539円 |
著者プロフィール
福永武彦
フクナガ・タケヒコ
(1918-1979)1918年、福岡県生まれ。一高在学中から詩作を始める。東大仏文科卒。1948年、詩集『ある青春』、短篇集『塔』、1952年、長篇小説『風土』を発表、注目を集める。1954年、長篇小説『草の花』により、作家としての地歩を確立。以後、学習院大学で教鞭をとる傍ら『冥府』『廃市』『忘却の河』『海市』など、叙情性豊かな詩的世界のなかに鋭い文学的主題を見据えた作品を発表。1961年『ゴーギャンの世界』で毎日出版文化賞、1972年『死の島』で日本文学大賞を受賞。1979年、死去。
この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。
感想を送る